加賀電子が約1週間ぶりに年初来の高値を更新、業績予想の増額修正観測を受け注目強まる

■テレワーク拡大など寄与の模様、四半期決算発表は4日の予定

加賀電子<8154>(東1)は2月3日、一段と出直りを強めて始まり、取引開始後に5%高の2610円(114円高)まで上げて約1週間ぶりに年初来の高値を更新した。

 第3四半期の決算発表を2月4日に予定し、「21年3月期の営業利益予想(75億円)を上方修正する見通し」(日本経済新聞2月3日付朝刊)との観測報道が伝えられ、注目されている。テレワークの拡大などによるIT機器の需要増を受けて半導体・電子部品商社としての強みを発揮しているようだ。

 1月下旬には、SBI証券の投資レポートが、最高益更新時のPER15倍前後と比較して割安感が強いことなどを挙げ、目標株価を3500円としてレーティングを開始したと伝えられた。

 同社はEMS(受託製造)事業にも積極的に取り組んでおり、車載機器向けなどが好調。今回の決算発表ラッシュで業績予想の増額修正を行う銘柄を見ると、少なからず自動車向けの回復を要因に挙げていることから、同社にも同様の回復効果が上乗せされている可能性がある。(HC)

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