ハウスドゥは21年6月期2Q累計大幅増収増益で過去最高

(決算速報)
 ハウスドゥ<3457>(東1)は2月10日の取引時間終了後に21年6月期第2四半期累計連結業績を発表した。大幅増収増益で過去最高だった。成長強化事業が順調に伸長した。通期予想は据え置いて大幅増益予想(レンジ予想)としている。通期ベースでも収益拡大基調だろう。なお株主還元の公平性を意識した取り組みを進めるべく、22年6月末日対象をもって株主優待制度を廃止し、翌期以降は配当性向基準引き上げで配当として還元する。株価は戻り一服となってモミ合う形だが、好業績を評価して上値を試す動きを期待したい。

■21年6月期2Q累計大幅増収増益、通期据え置きだが収益拡大基調

 21年6月期第2四半期累計連結業績は売上高が前年同期比29.1%増の187億34百万円、営業利益が2.4倍の12億41百万円、経常利益が2.6倍の11億89百万円、四半期純利益が2.7倍の7億84百万円だった。大幅増収増益で過去最高を更新した。成長強化事業が順調に伸長し、成長強化事業への継続投資による人件費や広告宣伝費の増加を吸収した。

 成長強化事業と位置付けているフランチャイズ事業(12.0%増収で27.9%増益)、ハウス・リースバック事業(0.8%増収で10.4%増益)、および金融事業(25.8%増収で黒字化)が伸長し、不動産売買事業(2.1倍増収で3.3倍増益)と、小山建設グループ(32.9%増収で56.5%増益)の大幅伸長も寄与した。不動産流通事業(0.7%増収で1.6%増益)も堅調だった。リフォーム事業(7.9%減収で22.3%減益)は新型コロナウイルスの影響を受けた。なおハウス・リースバック事業ではHLBファンド7号へ34.5億円の譲渡を実施した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高75億23百万円で営業利益3億15百万円、第2四半期は売上高112億11百万円で営業利益9億26百万円だった。

 通期の連結業績予想(レンジ予想)は据え置いて、売上高が339億76百万円~375億32百万円(20年6月期比3.3%増~14.2%増)、営業利益が27億13百万円~35億12百万円(43.3%増~85.5%増)、経常利益が25億円~33億円(45.7%増~92.2%増)、当期純利益が16億50百万円~21億78百万円(60.1%増~111.3%増)としている。

 新型コロナウイルスの影響を考慮してレンジ予想だが、影響が徐々に縮減すると想定し、各種取り組み効果で大幅増益予想としている。通期ベースでも収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は戻り一服となってモミ合う形だが、好業績を評価して上値を試す動きを期待したい。2月10日の終値は1222円、今期予想連結PER(会社予想連結EPSの上限値111円75銭で算出)は約11倍、時価総額は約238億円である。

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