星光PMCは20年12月期減収減益だが計画超、21年12月期増収増益予想

(決算速報)
 星光PMC<4963>(東1)は2月12日の取引時間中に20年12月期連結業績を発表した。新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で減収減益だったが、計画に対して減収減益幅が縮小した。21年12月期は増収増益予想とした。需要が回復基調であり、拡販を強化する方針だ。収益拡大を期待したい。株価は下値を切り上げている。21年12月期増収増益予想も好感する動きとなった。戻りを試す展開を期待したい。

■20年12月期減収減益だが計画超、21年12月期増収増益予想

 20年12月期連結業績は売上高が前年同期比6.9%減の260億46百万円、営業利益が6.4%減の26億12百万円、経常利益が6.1%減の26億67百万円、当期純利益が14.1%減の16億85百万円だった。

 新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で減収減益だったが、需要が緩やかに回復基調となり、計画に対して減収減益幅が縮小した。製紙用薬品事業は11.8%減収で19.3%減益、樹脂事業は3.0%減収で0.5%減益、化成品事業は輸出の好調により7.6%増収で31.8%増益だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高66億13百万円で営業利益5億93百万円、第2四半期は売上高59億31百万円で営業利益3億77百万円、第3四半期は売上高63億25百万円で営業利益6億88百万円、第4四半期は売上高71億77百万円で営業利益9億54百万円だった。第2四半期を底として回復傾向である。

 21年12月期連結業績予想は売上高が20年12月期比10.0%増の286億40百万円、営業利益が7.2%増の28億円、経常利益が7.2%増の28億60百万円、当期純利益が6.2%増の17億90百万円とした。需要が回復基調であり、国内外で拡販を強化する方針だ。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は下値を切り上げている。21年12月期増収増益予想も好感する動きとなった。戻りを試す展開を期待したい。2月12日の終値は790円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS59円03銭で算出)は約13倍、時価総額は約243億円である。

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