電算システム小幅続伸、高値圏でモミ合う、6月中間配当11円、今12月期は増収増益

株式市場 銘柄

チャート4 電算システム<3630>(東1)は、6円高の1609円と小幅続伸、年初来高値1635円(4月10日)の近くで堅調だ。また、昨年12月につけた高値1765円に対しても高値圏で頑強にモミ合っている。

 15年12月期・第1四半期は、売上高が前年同期比1.0%減の69億77百万円、営業利益が同32.6%減の3億58百万円、経常利益が同32.4%減の3億62百万円、純利益が同28.4%減の2億18百万円だった。

 収納代行サービス事業は新規取引先獲得も寄与して増収増益だったが、情報サービス事業が前年同期のWindowsXPサポート終了や消費増税前の駆け込み需要の反動で減収減益となり、全体でも減収減益だった。

 今12月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比13.2%増の300億円、営業利益が同4.0%増の12億円、経常利益が同4.0%増の12億10百万円、純利益が同8.7%増の7億45百万円で、配当予想が同1円増配の年間23円(第2四半期末11円、期末12円)としている。

 情報サービス事業のSI・ソフト開発は大口取引先のIT投資予算抑制でやや低調となるようだが、情報処理サービスではBPO(情報処理アウトソーシング)業務の量的拡大、サービスのワンストップ化による質的充実、効率的な人員配置と作業の効率化が進展し、ガーデンネットワークの通期連結も寄与する。収納代行サービス事業では、非対面取引市場向け決済サービスの拡大、国内送金サービスの拡大、国際送金サービスの拡大に取り組む方針としている。

 中期成長に向けたM&A・アライアンス戦略も活発化している。13年10月にNTTドコモ<9437>と業務提携して、米グーグルの企業向けクラウドビジネスに関する戦略的パートナーとして連携を強化した。14年9月にはガーデンネットワークを子会社化した。同社は全国約2000ヶ所のガソリンスタンド向けに勘定系システムや情報系システムを提供し、当社と商圏が競合していないためエネルギー業界向けITサービス提供拡大に向けてシナジー効果が期待される。

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