鉄鋼、重工株など全面高、3例目のワクチン申請と伝わり景気敏感株が軒並み高い

■「カネ余り相場」再来の見方も出て大型株に資金が流入

 3日の東京株式市場では、鉄鋼株が全面高となり、重工株、ガラス株など、素材型の景気敏感株が軒並み高となっている。

神戸製鋼所(神戸鋼)<5406>(東1)は10時20分にかけて9%高の705円(56円高)まで上げて2019年8月以来の700円台に進み、JFEホールディングス<5411>(東1)は一時6%高の1163円(62円高)、日本製鉄<5401>(東1)は一時4%高の1622.0円(68.5円高)。

 ファイザー製の新型コロナワクチンに続き、「モデルナ、週内にも申請、ワクチン国内3例目、6月供給めざす」(日本経済新聞3月3日付朝刊)と伝えられたことなどを受け、コロナ克服・景気回復への期待が強まったとの見方が出ている。

 また、このところは、日本銀行<8301>(JQS、出資証券)が連日ストップ高の急伸を演じ、かつての「過剰流動性・カネ余り相場」再来の象徴と受け止める見方があり、鉄鋼株のような大型株にも資金が流入しているとの見方がある。

 ただ、日本銀行株については、アベノミクス開始以来、株価対策として買い上げてきたETF(上場投信)などの資産が、年初の外人買い越し相場による日経平均3万円台回復によってすべて利食い状態になっているとされ、この面から注目されているのが本筋のようだ。(HC)

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