アンビスホールディングスは上値試す、21年9月期大幅増収増益予想

株式市場 銘柄

 アンビスホールディングス<7071>(JQ)は、有料老人ホーム事業として慢性期・終末期の看護・介護ケアに特化した医療施設型ホスピス「医心館」を展開している。21年9月期は上方修正して大幅増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は公募増資・売出し(2月18日発表)を嫌気する形で上場来高値圏から反落したが、目先的な売り一巡して切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■有料老人ホーム事業として医療施設型ホスピス「医心館」を展開

 有料老人ホーム事業として、慢性期・終末期の看護・介護ケアに特化した医療施設型ホスピス「医心館」を展開している。

 東日本を中心に、21年9月期第1四半期末時点で33施設・定員1496人を展開している。今後は地方都市への展開、医療機関や他の介護事業者との連携強化、M&Aの活用などで、定員数50名程度の新規施設開設スピードを加速する方針だ。

 中長期目標には定員5000人、売上高450億円、営業利益100億円、当期純利益年平均成長率20%台を掲げている。

■21年9月期大幅増収増益予想

 21年9月期の連結業績予想(2月1日に上方修正)は、売上高が20年9月期比57.1%増の144億17百万円、営業利益が39.5%増の26億19百万円、当期純利益が49.9%増の18億57百万円としている。配当予想は3円増配の9円(期末一括)である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比61.1%増の31億68百万円、営業利益が46.8%増の7億21百万円、四半期純利益が69.3%増の5億58百万円だった。新型コロナウイルスの影響は限定的で、稼働率が順調に推移した。新規開設4施設、増床1施設も寄与して大幅増収増益だった。

 第1四半期が計画を上回り、新規開設を13施設に上方修正(期初計画11施設)した。新規施設開設(期末時点の計画は42施設・定員1977人)も寄与して大幅増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(20年4月1日付で株式2分割)は、公募増資・売出し(2月18日発表)を嫌気する形で上場来高値圏から反落したが、目先的な売り一巡して切り返しの動きを強めている。なお公募・売出し価格は6004円(3月3日発表)となった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。3月3日の終値は6190円、時価総額は約1394億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る