Jトラストは高い、JT貯蓄銀行(韓国)の譲渡中止に対し投資家の受け止め方は「買い」

■31日夕方発表、翌日の株価への反応が注目されたが好反応

Jトラスト<8508>(東2)は4月1日、反発基調となり、10時にかけて241円(8円高)まで上げて売買されている。31日の16時、特定子会社・JT貯蓄銀行(韓国)の株式譲渡の中止を発表。翌日の株価への反応が注目されたが、投資家の受け止め方は「買い」となっている。

■譲渡先が期限までに韓国当局の承認を取り付けられず

 3月31日の夕方、2020年10月29日付で公表していた特定子会社・JT貯蓄銀行株式会社(韓国)の全株式の譲渡を中止すると発表した。

 JT貯蓄銀行の経営成績(2020年12月期)は、営業収益が125.34億円、営業利益が27.39億円、純利益は21.21億円。資本金は999億ウォン(107.98億円)、純資産は139.24億円。

 本件株式譲渡については、韓国金融委員会の承認を前提としていたが、譲渡先であるVI金融投資株式会社(韓国)が本日までに承認を取り付けることができず、契約履行期限を超過することとなったことから、本日開催の当社取締役会において、株式譲渡契約を解除し本件株式譲渡を中止する旨、決議した。

 本件株式譲渡に伴い、JT貯蓄銀行の経営成績並びに譲渡に伴う損益について非継続事業として開示してきたが、本件中止により、今後は継続事業として開示する予定。本件中止が2021年12月期の連結業績に与える影響については、現在精査中で、今後、合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示するとした。(HC)

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