星光PMCは21年12月期1Q大幅増収増益、通期上振れの可能性

(決算速報)
 星光PMC<4963>(東1)は5月13日の取引時間中に21年12月期第1四半期連結業績を発表した。需要が回復基調となって大幅増収増益だった。通期予想を据え置いたが上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は第1四半期業績を好感する動きとなった。上値を試す展開を期待したい。

■21年12月期1Q大幅増収増益、通期上振れの可能性

 21年12月期第1四半期の連結業績は売上高が前年同期比13.6%増の75億11百万円、営業利益が62.5%増の9億63百万円、経常利益が77.7%増の10億54百万円、四半期純利益が79.3%増の7億円だった。需要が回復基調となって大幅増収増益だった。

 製紙用薬品事業は9.3%増収で38.6%増益だった。国内需要は減少だが、中国・東南アジアで売上が増加した。樹脂事業は25.7%増収で76.8%増益だった。記録材料用樹脂が減収だが、粘着剤や印刷インキ用樹脂が牽引した。化成品事業は10.4%増収で87.0%増益だった。主力の輸出が好調だった。

 通期予想は据え置いて売上高が20年12月期比10.0%増の286億40百万円、営業利益が7.2%増の28億円、経常利益が7.2%増の28億60百万円、親会社株主帰属当期純利益が6.2%増の17億90百万円としている。配当予想は20年12月期と同額の16円(第2四半期末8円、期末8円)である。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高26.2%、営業利益34.4%、経常利益36.9%、当期純利益39.1%と順調である。需要が回復基調であり、通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は第1四半期業績を好感する動きとなった。上値を試す展開を期待したい。5月13日の終値は790円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS59円03銭で算出)は約13倍、時価総額は約243億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る