エイベックスの筆頭株主にサイバーエージェント、両社で新たなヒットコンテンツ創出など推進

■第三者割当による自己株式処分を引き受け株主順位5位から1位に

 エイベックス<7860>(東1)は5月27日15時30分、サイバーエージェント<4751>(東1)を引受先として第三者割当による自己株式の処分を行うことを発表した。同日の取締役会で決議し、処分株式数は普通株式350万株、処分期日は2021年6月14日とした。

 これにより、サイバーエージェントはエイベックスの普通株式を550万株(総株主の議決権の数に対する割合12.27%)を保有し、株数、議決権数とも第1位の株主になる。すでに200万株(4.84%)を保有し第5位株主になっていた。一方、エイベックスは差引手取概算52.01億円の資金を調達する。

 両社グループは、音楽配信サービス「AWA」を共同で展開するほか、同社が運営するサービス「ABEMA」におけるエイベックス所属タレントの番組出演やアーティストのオンラインライヴの配信や、共同でのゲームイベント「RAGE」の開催等、既に幅広い協業や取引関係がある。

 今後も、エイベックスの所属タレント、アーティスト及びその楽曲、アニメ作品等より多くのコンテンツをサイバーエージェントが保有する「ABEMA」等のプラットフォーム上に展開していくのみならず、同社のデジタル分野における人的リソース、ノウハウ、ネットワーク等も活用し、両社間で新たなヒットコンテンツを創出して行きたい考え。

 エイベックスグループは、新型コロナによるライヴ・イベント等の開催自粛の影響等により、2021年3月期において、売上高は815億円(前年度比39.8%減)、営業損失は62億円(前年同期は営業利益40億円)を計上した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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