【株式市場】日経平均は続落だが後場底堅く米国の金融引締め観測には景気が強い証拠との見方

東証アローズ 東京証券取引所

◆日経平均は2万9018円33銭(272円68銭安)、TOPIXは1963.57ポイント(12.29ポイント安)、出来高概算(東証1部)は少な目で9億9759万株

 6月17日(木)後場の東京株式市場は、前場上げた生損保株がダレ模様に転じた一方、アドバンテスト<6857>(東1)が次第に持ち直すなど、前場安かった半導体・電子部品株の中に堅調転換する銘柄が見られ、日本製鉄<5401>(東1)も下げ幅を縮めて推移。日経平均もジリジリ持ち直し、米金融引き締め観測については「景気が強いからこその政策」(市場関係者)といった受け止め方も。大引けは続落だが結構戻して終わった。

 後場は、レーザーテック<6920>(東1)が一段と出直りを強め、日米の半導体産業保護育成政策などへの期待が言われ、タムラ製作所<6768>(東1)は出資先企業の「次世代パワー半導体材料」などが材料視され大引けまで買い気配のまま2日連続ストップ高。ウイルテック<7087>(東2)は正午に発表した中期計画が好感されて急伸、JMACS<5817>(東2)は今期大幅増益を見込む中で18日発売の「会社四季報」にもっといいことが書いてあるのではといった期待があり一段高。ジーンテクノS<4584>(東マ)は新株予約権の大量行使や自家心臓内幹細胞などが材料視され一段ジリ高。内外テック<3374>(JQS)は今期2ケタ増益予想に半導体産業への追い風が加わるとされ一段ジリ高。

 東証1部の出来高概算は少な目で9億9759万株(前引けは5億3107万株)、売買代金は2兆2782億円(同1兆1837億円)。1部上場2193銘柄のうち、値上がり銘柄数は673(前引けは646)銘柄、値下がり銘柄数は1409(前引けは1407)銘柄。

 また、東証33業種別指数は9業種(前引けは5業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉱業、保険、銀行、倉庫運輸、その他金融、空運、その他製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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