【銘柄診断】セグエグループは調整一巡、21年12月期増収増益予想、さらに上振れ余地

銘柄診断

 セグエグループ<3968>(東1)はITソリューション事業を展開している。21年12月期はテレワーク商材の拡販や新規セキュリティ商材のラインアップ拡充などで増収増益予想としている。第1四半期が順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形でやや軟調だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■ITソリューション事業を展開

 ITソリューション事業(ソリューションプロダクト事業、ソリューションサービス事業)として、ITインフラおよびネットワークセキュリティ製品の設計・販売・構築・運用・保守サービスを展開している。海外メーカーのセキュリティ製品の取り扱いを主力として、自社開発品も強化している。

 自社開発「RevoWorks」シリーズの累計ユーザー数は20年12月期末時点で26万を突破した。自治体向けとしては32都道府県、101市区町村に導入済みである。

 20年12月にはテレワークソリューションのZenmuTechに出資して資本業務提携、21年2月にはAI解析ソリューションのEAGLYSに出資した。また6月25日には、中核子会社であるジェイズ・コミュニケーションが英国Neat社と販売代理店契約を締結し、Zoom向けビデオ会議デバイスの販売を開始すると発表した。

■21年12月期増収増益予想、さらに上振れ余地

 21年12月期連結業績予想は、売上高が20年12月期比13.7%増の125億円、営業利益が9.1%増の9億19百万円、経常利益が7.4%増の9億38百万円、親会社株主帰属当期純利益が6.4%増の6億75百万円としている。

 VADビジネス(プロダクト販売)ではテレワーク商材の拡販や新規セキュリティ商材のラインアップ拡充、自社開発ビジネスでは大型案件の横展開や次期自治体強靭化案件の獲得、システムインテグレーションビジネスでは販売パートナーとの連携によるクロスセルの強化やエンジニアサービスの領域拡大などを推進する。2桁売上成長で人財投資・開発投資を吸収する方針だ。

 第1四半期は、売上高が前年同期比35.5%増の33億77百万円、営業利益が61.9%増の2億69百万円だった。主力プロダクトやテレワーク関連プロダクトの拡ジャンなどで、ソリューションプロダクト事業が35.8%増収、ソリューションサービス事業が35.2%増収と、いずれも大幅伸長した。

 第1四半期の進捗率は売上高27.0%、営業利益29.3%と順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は上値を切り下げる形でやや軟調だが、調整一巡して出直りを期待したい。6月25日の終値は1124円、時価総額は約131億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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