【注目銘柄】大同工業は大幅続伸業績を見直し「ウイズ・コロナ」人気再燃を期待して続伸

注目銘柄

 大同工業<6373>(東1)の、今2022年3月期業績は、営業利益が前期比2.01倍増益と大幅続伸が予想されているが、7月12日から東京都に4回目の緊急事態宣言が発出されたことから「三密」回避の交通手段として2輪車需要が高まる「ウイズ・コロナ」で同社業績の上ぶれが期待されるとして割安修正買いが増勢となている。14日取引時間終了後には、東京都の新型コロナウイルス感染症の新規感染者が1149人と感染第4波ピークの今年5月8日の1121人を上回って拡大したことが明らかになった。同業他社のオリエンタルチエン工業<6380>(東2)と業務提携し産業機械用チェーンでの相互製品供給を進めることも、業容拡大につながるとしてフォローの材料視されている。

■「三密」回避の代替交通手段の2輪車需要が業績押し上げ

 同社の今2022年3月期業績は、売り上げ465億円(前期比9.5%増)、営業利益25億円(同2.01倍)、経常利益28億円(同93.4%増)、純利益17億円(同62.0%増)と大幅続伸が予想され、配当も、年間25円(前期実績15円)への大幅増配が予定されている。同社の業績は、前期に新型コロナウイルス感染症の影響で内外の2輪車、4輪車の完成車メーカーの生産停止・減産などがあり、水面下推移が続いたが、「三密」回避の代替交通手段の2・4輪車需要が高まったことも手伝い、第3四半期以降に完成車メーカー向け、補修市場向けの受注が回復したことで前期業績を上方修正しており、今期も経済活動の正常化から2・4輪車向け、産業機械向けのチェーン需要が順調に推移し、前期計上の海外子会社の固定資産減損損失、為替差損なども一巡することなどが要因となる。

 同社は、今年7月30日に今3月期第1四半期(2021年4月~6月期、1Q)決算の発表を予定しており、7月12日から東京都へ4回目の発出となった緊急事態宣言下での「ウイズ・コロナ」需要の業績感応度を確認することになる。なお基本合意したオリエンタルチエンとの業務提携では、両社間での相互製品供給によるラインアップ拡充、相互生産委託による生産効率向上、相互技術交流などを推進することになっており、オリエンタルチエン側では、この業務提携により売り上げが現状の1.5倍になると観測している。

■25日線での三角保ち合いを上放れPER7倍台、PBR0.5倍の割安修正に再発進

 株価は、コロナ・ショック安で突っ込んだ549円安値からいったん712円までリバウンドしたものの、前期第1四半期の赤字転落業績で570円安値まで往って来いとなり、未定としていた前3月期通期純利益の赤字縮小で740円と反発、2輪車への「ウイズ・コロナ」需要期待に前期業績の上方修正が続いて1030円高値まで上値を伸ばした。その後の配当権利落ち後安値842円からは、今期業績の大幅続伸・増配予想で年初来高値1268円まで再騰し、足元では下値サポートラインの25日移動平均線で下値を確認する動きを続け、この三角保ち合いを上放れてきた。PERは7倍台、PBRは0.54倍となお割安であり、年初来高値奪回から2018年1月高値1850円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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