エイトレッドは22年3月期1Q大幅増収増益、通期上振れ余地

(決算速報)
 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローDXのリーディングカンパニーである。7月21日発表した22年3月期第1四半期業績(非連結)は導入企業数増加やストック売上拡大で大幅増収増益だった。通期も増収増益予想としている。さらに上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価は目先的な売りが優勢の形となったが、好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■22年3月期1Q大幅増収増益、通期増収増益予想、さらに上振れ余地

 22年3月期第1四半期の業績(非連結)は、売上高が前年同期比22.9%増の4億89百万円、営業利益が53.9%増の2億04百万円、経常利益が46.4%増の2億04百万円、四半期純利益が47.2%増の1億34百万円だった。

 導入企業数の増加やストック売上の拡大で大幅増収増益だった。クラウドサービス(SaaS型)のX-point Cloudが29.8%増収、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが25.3%増収と大幅伸長した。パッケージ型X-pointはクラウドサービスへの移行で減収を見込んでいたが、追加ライセンス発生などで8.7%増収と堅調だった。

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。

 製品別売上計画は、X-pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、AgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X-point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅に伸長する見込みだ。X-point Cloudは21年4月のメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 なおクラウドサービスの普及に伴って、X-pointは22年3月で新規ライセンス販売終了、25年3月で通常サポート終了、27年3月で延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX-point Cloudへの移行を促進する。

 第1四半期の進捗率は売上高が23.3%、営業利益が23.2%と順調である。さらにストック売上の拡大で通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株価は戻り試す

 株価は目先的な売りが優勢の形となったが下値限定的だろう。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。7月26日の終値は2319円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約28倍、時価総額は約173億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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