【株式市場】「解散は買い」の経験則もあり日経平均は大幅高となり前場高値引け

東京証券取引所

◆日経平均は2万8446円81銭(357円27銭高)、TOPIXは1980.20ポイント(19.50ポイント高)、出来高概算(東証1部)は回復し5億5763万株

 9月1日(水)前場の東京株式市場は、円安基調の再燃に加え、衆議院の解散観測が伝えられたため「解散は買い」との経験則から株価指数の先物が先行高し、日経平均は99円高で始まった後一気に上げ幅を300円台に広げて急伸した。ここ相場を牽引してきた鉄鋼、海運株は一服商状となったが、代わって米金利上昇観測などを受けて第一生命HD<8750>(東1)などの保険株や三井住友FG<8316>(東1)などの銀行株が高い。日経平均は中盤にダレたが再び上げ幅を広げ、前引けは357円27銭高(2万8446円81銭)まで上げて高値引けとなった。

 ダイコク電機<6430>(東1)が株主優待の復活、増配など好感され2日連続大幅高。パイプドHD<3919>(東1)は衆議院解散の観測報道を受け選挙関連銘柄としての一面が注目され一段高。クシム<2345>(東2)は小中学校での隔学年登校やオンライン授業拡大が追い風とされてストップ高。インフォネット<4444>(東マ)は宝印刷や証券会社との協業でIR(投資家向け広報)サイト充実を突破口にした需要開拓など注目とされ一段と出直り拡大。フィスコ<3807>(JQS)、トミタ電機<6898>(JQS)は業績予想の増額など好感されストップ高買い気配のまま値つかず。

 東証1部の出来高概算は回復し5億5763万株、売買代金は1兆4617億円。1部上場2190銘柄のうち、値上がり銘柄数は1484銘柄、値下がり銘柄数は601銘柄。

 また、東証33業種別指数は31業種が上げ、パルプ紙、空運、保険、証券商品先物、その他製品、医薬品、機械、ガラス土石、建設、銀行、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る