【今日の言葉】エサ獲り力

ギリシャ

今日の言葉 『エサ獲り力』=ユーロ圏財務省会合が27日に最終的ともいえる会合となるようだ。6月末に15億ユーロ(約2000億円)の債務返済期限を迎えるギリシャを金融面でどうするかという会合である。新たな融資を行って期限の来ている債務を返済させるのか、あるいは見切るのか、大事なところにある。

 仮に、ギリシャが返済できずデフォルト、そして、ユーロからの離脱ということになれば、どういうことになるのか。ヨーロッパが恐れているのは、大戦の歴史を持つヨーロッパ大陸に再び緊張の高まる心配のあることだろう。また、ギリシャの社会不安からテロなどが起こり、それがヨーロッパに広がる心配のあることではないだろうか。

 ギリシャはこのあたりは十分承知でタフな交渉を続けている。しかし、素人目に心配なことは稼ぐ力、言い換えればエサを獲る力がなくなったところは自然界では生き延びることが難しいということだ。目先を乗り越えたとしても、まさこの先、同じようなことが続く心配がある。経済力とはエサ獲り力、稼ぐ力であることを改めて考えさせられる。日本もエサ獲り力を失わないことが大切である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る