ヤマハ発動機とクボタはイチゴ自動収穫ロボット開発の米Advanced Farm Technologies社に追加出資

■露地作物・果樹分野における省人化・効率化を目指して連携を強化

 ヤマハ発動機<7272>(東1)とクボタ<6326>(東1)は、米国のスタートアップ「Advanced Farm Technologies社」(AFT社)に追加出資した。

 AFT社は、自社開発したロボットによるイチゴの収穫サービスの提供により、農業生産の効率化に貢献する米国のスタートアップ。同社の開発したイチゴ収穫ロボット「TX robotic strawberry harvester」は、自動で走行し、搭載されている画像センサーとAIを用い収穫適期にあるイチゴを瞬時に判別し、ロボットアームで果実を摘み取る。これらの自動化技術により、従来の有人での収穫作業を大幅に省力化し、オペレーション効率を最大化することができる。

 今回の追加出資により、ヤマハ発動機、クボタ両社が有する技術も活用し、AFT社が進める露地作物・果樹分野における農業自動化ソリューションの実装を目指した技術開発、事業拡大を加速していく。

 なお、この連携の取り組みは、ヤマハ発動機、クボタ両社がそれぞれ進めるオープンイノベーション活動を通し実現したもの。ヤマハ発動機グループでは、CVC(Corporate Venture Capital)活動を行うグループ会社 Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley を通じた2019年の出資が足掛かりとなっている。クボタは、社外パートナーとの連携によるオープンイノベーションの推進部門として2019年に「イノベ―ションセンター」を立ち上げ、スタートアップ企業への出資などを通じ、先進のアグリテックやビジネスモデルへの知見を深め、ソリューション事業の開発を加速していく。

 ヤマハ発動機とクボタは、広く農業分野において、それぞれ社外パートナーとの連携を通じて先進技術を積極的に取り込むオープンイノベーションを推進し、グローバルでの社会課題解決に資する新たな事業、製品、サービスの創出を目指していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る