【株式市場】日経平均は後場底堅いが2日続落、実質8年ぶり上場のシンプレックス・HDは高値引け

◆日経平均は2万9639円40銭(200円31銭安)、TOPIXは2043.55ポイント(21.00ポイント安)、出来高概算(東証1部)は12億359万株

 9月22日(水)後場の東京株式市場は、上海株式が底堅いため、恒大集団の問題に関する過度な懸念は後退する雰囲気となり、ソフトバンクG<9984>(東1)は小高いまま堅調に推移。日本郵船<9101>(東1)などの大手海運株は運賃市況高に加え配当利回りの高さも言われて堅調。日経平均は後場寄りから14時過ぎまで概して2万9650円(190円安)前後で小動きを続け、終盤やや強含んだが、明日の祝日中に米FOMCの結果発表のため指数先物の手仕舞いなどが言われて大引けは小動き。2日続落となった。

 後場は、実質約8年ぶりに今朝上場のシンプレックス・HD<4373>(東1)が一段と上げて2060円の高値引け(公開価格1620円の27%高)。初値は1660円。Orchestra・HD<6533>(東1)は業績予想の増額など好感されて一段と上げ値上がり率上位に躍進。DNAチップ研<2397>(東2)は肺がん治療研究に関する業務提携が好感されて一段ジリ高。ベビーカレンダー<7363>(東マ)や幼児活動研<2152>(JQS)は自民党総裁選の候補者が「子ども庁」創設に前向きとされ前引けにかけて急伸したまま高値圏で推移。山王<3441>(JQS)は水素透過膜で急伸した後の調整に一巡感とされ再び安価に製造できる点などへの注目再燃とされて出直り拡大。

 22日新規上場のコアコンセプト・テクノロジー<4371>(東マ)は前場買い気配のまま初値がつかず、後場、13時過ぎに7040円(公開価格3500円の2倍)で初値がつき、あと7270円まで上げて大引けは6590円。

 同じく新規上場のユミルリンク<4372>(東マ)は午前11時過ぎに1711円(公開価格1000円の71%高)で初値をつけ、1847円まで上げたが、後場は徐々に値を消して大引けは1500円。

 東証1部の出来高概算は12億359万株(前引けは6億3362万株)、売買代金は2兆8901億円(同1兆5123億円)。1部上場2188銘柄のうち、値上がり銘柄数は287(前引けは387)銘柄、値下がり銘柄数は2847(同1724)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は3業種(前引けは6業種)にとどまり、海運、不動産、鉱業、が上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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