【今日の言葉】ギリシャに見る民主々義と市場主義

ギリシャ

『ギリシャに見る民主々義と市場主義』=休みの間にギリシャを巡る事態が大きく動いた。EUはギリシャに対し新規融資の停止を表明、これによって、6月末にIMFへ約2000億円の債務返済期限が来ているギリシャは返済不履行(デフォルト)が濃厚となった。週明け29日の日経平均は401円安とマド開けして寄付き、さらに516円安と下げている。ただ、日経平均の安値は2万0190円と2万円の大台はキープしている。

前週、EUはツナギ融資の条件として、よりいっそうの財政改革をギリシャに求めた。当然のことである。しかし、ギリシャは、その要求をギリシャ国民に対する屈辱的要求であり民主主義に反するとして態度を硬化させ、7月5日に民主主義に訴えEUの要求を受け入れるかどうかの国民投票を行うと発表した。

なぜ、民主主義に反するかというと、EUからの緊縮政策要求に反対を打ち出して、今年1月に民主主義的に選挙で選ばれた首相であるという言い分である。再度、民主的に国民投票に訴えるというのである。

これに対しEUはギリシャへの融資停止を発表した。これだけのことが、この休みの間に起きた。

ギリシャの態度に対しては、遂に、民主主義までを持ち出してきたか、という印象である。実にタフな国である。しかし、「民主々義」と同じように、「市場主義」も大切なことである。

「市場主義」は、言うまでもなくプレーで負けたものは市場から去るというルールである。ギリシャは、試合に負けたのに、負けを認めず、まだ試合に参加させろと言っているようなものである。さすがに、EUはこのままギリシャの言い分を飲むと、経済のゲームが成り立たなくなる、と判断したのだろう。同時に、EUはギリシャの国民に対し7月5日までの間によく考えなさいと逆手を取ったともいえる。

融資ストップでギリシャは6月末の返済は無理で、よほど急転直下、たとえば、ギリシャ国民が国民投票を撤回しEUの要求を受け入れるといった妥協案が出ない限りギリシャのデフォルトは避けられないだろう。

今夕のNYダウも下げるだろうが、ただ、マーケットはギリシャのデフォルト、ユーロからの離脱の可能性はかなり織込んでいると思われる。むしろ、「市場主義」ルールが守られたことを徐々に評価するのではなかろうか。

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