【編集長の視点】クラウドワークスは続落もファイナンス払込で総契約額100億円達成の加速期待高め下げ過ぎ訂正余地

編集長の視点

クラウドワークス<3900>(東マ)は、43円安の1102円と3営業日続落して始まっている。ギリシャ債務問題の深刻化懸念で、きょう29日の日経平均株価が、516円安と大幅続落してスタートしていることが波及、同社にも売り先行となっている。

ただ同社は、今年6月11日に発表したサイバーエージェント<4751>(東1)を割当先とする第三者割当増資や、ドイツ銀行ロンドン支店を割当先する新株予約権の払込期日をきょう29日に予定しており、調達資金による成長戦略推進で総契約額100億円の早期達成が加速されるとの期待も底流しており、下値には下げ過ぎ訂正買いが続いている。

テクニカル的にも25日移動平均線から8%超のマイナスかい離となり、昨年12月のIPO(新規株式公開)時につけた初値1316円を下回っていることも、買い手掛かりとなっている。

■登録ユーザーが22万人、クライアント数も4万社と国内最大級

同社は、インターネットを通じて不特定多数の個人に対して受注者を公募して業務を外部委託するクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を運営しており、同サービスは、政府の経済財政諮問会議・産業競争力会議合同会議でも経済産業大臣により「ビジネスイノベーションの創造者」のベンチャー企業の1社として紹介された。

同社自体も、2013年3月の同サービスの開始以来、高成長を続け、2年半で受注側の登録ユーザー数は22万人、発注側のクライアント数は、NTT<9432>(東1)などの大企業などを含めて4万社に拡大し、日本最大級のクラウドソーシングサイトに位置している。

同サービスの対象クライアントは380万社、対象外注市場は22兆8000万円、対象労働人口は6360億円に達し、国内クラウドソーシング市場は、2018年度に1820億円(2014年度見込み408億円)に拡大すると予測されており、同社は、この潜在需要を取り込んで短期的に年間の総契約額を100億円(2014年9月期15億円)に成長させることを目標としている。

29日払込で実施するファイナンスは、調達手取概算額30億1036万円のうち、20億円をM&A及び業務提携に関わる費用、7億円を広告宣伝などマーケティング費用、3億1000万円を人員及び再生強化・人材育成費用などに充当、成長戦略を推進することを目的としており、総契約額は、今2015年9月期の34億6000万円、来2016年9月期の74億円、来々2017年9月期の113億8000万円の事業計画が、早期に100億円達成となる可能性が強まってくる。

今9月期業績は、営業収益10億200万円(前期比2.5倍)、経常利益3億6600万円の赤字(前期は5000万円の赤字)、純利益3億6700万円の赤字(同8000万円の赤字)と予想しているが、足元の業績は、2014年1月から立ち上げた大企業向けサービスにより直近四半期は黒字化し、営業利益率も高水準となっている。

■25日線から8%超のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆しまず初値奪回へ

株価は、公開価格760円でIPOされ1316円で初値をつけ上場来高値2040円まで買い進まれ、1025円まで調整したあと、サイバーエージェント向け新株式発行などをポジティブに評価して1358円の戻り高値をつけ1100円台固めを続けている。25日線から8%のマイナスかい離と下げ過ぎも示唆しており、初値奪回から一段の戻りにトライしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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