パイプドHDは22年2月期2Q累計が計画超の大幅増益、自社株買いも発表

(決算速報)
 パイプドHD<3919>(東1)は9月30日の取引時間終了後に22年2月期第2四半期累計の連結業績を発表した。計画超の大幅増収増益だった。通期予想を据え置いたが再上振れの可能性がありそうだ。収益拡大基調を期待したい。なお自社株買いも発表した。株価は高値圏で乱高下の形となったが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年2月期2Q累計は計画超の大幅増益、通期再上振れの可能性

 22年2月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比27.6%増の37億95百万円、営業利益が48.8%増の8億24百万円、経常利益が57.9%増の8億79百万円、親会社株主帰属四半期純利益が56.0%増の5億66百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。クラウドセグメントのローコード開発プラットフォーム「スパイラル」の受注が好調に推移して全体を牽引した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高19億35百万円で営業利益5億49百万円、第四半期は売上高18億60百万円で営業利益2億75百万円だった。

 通期連結業績予想(6月30日に上方修正)は据え置いて、売上高が21年2月期比11.9%増の73億円、営業利益が5.1%増の15億円、経常利益が3.1%増の15億円、親会社株主帰属当期純利益が26.6%増の9億円としている。第2四半期累計には新型コロナ関連の一時的な受注増加が含まれているため、下期は上期以上の業績を見込みにくいとしている。ただし保守的な印象が強く、通期予想も再上振れの可能性がありそうだ。収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は高値圏で乱高下の形となったが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。9月30日の終値は2463円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS115円23銭で算出)は約21倍、時価総額は約202億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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