【どう見るこの株】プロレド・パートナーズは底値圏、22年10月期収益拡大期待

どう見るこの株

■失望売りが一巡して出直りに期待

 プロレド・パートナーズ<7034>(東1)は完全成果報酬型コンサルティングを展開する経営コンサルティングファームである。新型コロナ影響で21年10月期(連結決算開始)予想を下方修正したが、22年10月期の収益拡大を期待したい。株価は下方修正を嫌気する形で上場来安値を更新したが、ほぼ底値圏だろう。失望売り一巡して出直りを期待したい。

■完全成果報酬型の経営コンサルティングファーム

 コストマネジメントやセールスマネジメントを中心に、完全成果報酬型コンサルティングを展開する経営コンサルティングファームである。

 売上規模100~3000億円の企業を主たるターゲットとしている。21年10月期第3四半期末時点の累計顧客企業数は858社、コンサルタント数は108人となった。コスト削減のDXを実現するBSM(Business Spend Management)プラットフォーム「プロサイン」を開発し、21年8月末時点で117社の導入が完了した。

 成長戦略として、既存サービスのリソース拡充と高収益維持、新規サービスの拡充とM&Aの実行を推進している。20年8月には環境・食品安全衛生領域を中心に公共向け・企業向けコンサルティング事業を展開する知識経営研究所を子会社化した。

■21年10月期予想を下方修正だが22年10月期収益拡大期待

 21年10月期連結業績予想(連結開始のため前期比増減率非記載、9月14日に下方修正)は、売上高が37億44百万円、営業利益が6億27百万円、経常利益が6億11百万円、親会社株主帰属当期純利益が4億20百万円としている。新型コロナ影響で売上高が従来予想を下回る見込みとなり、これに伴って各利益も下方修正した。

 第3四半期累計は売上高が28億26百万円、営業利益が5億15百万円、経常利益が4億96百万円、親会社株主帰属四半期純利益は3億36百万円だった。第2四半期までは売上が順調に推移したが、第3四半期に入って新型コロナ影響を受けた顧客業種(飲食業、旅行・娯楽・ブライダル業、食料品除く小売業)からの受注が落ち込み、計画比で下振れた。

 21年10月期予想は新型コロナ影響で下振れの形となったが、22年10月期は新型コロナ影響が和らいで成長軌道に回帰する見込みとしている。新事業領域拡大など積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は下方修正を嫌気する形で上場来安値を更新したが、ほぼ底値圏だろう。売られ過ぎ感も強めている。失望売り一巡して出直りを期待したい。10月13日の終値は1457円、時価総額は約163億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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