【どう見るこの株】ロジザードはモミ合い上放れて急伸、22年6月期大幅増収増益予想で収益拡大基調

どう見るこの株

 ロジザード<4391>(東マ)は物流・在庫にフォーカスしたクラウドサービスを展開している。22年6月期は新規アカウントの積み上げ(導入企業数の増加)で大幅増収増益予想としている。クラウドサービスの伸長で収益拡大基調だろう。株価はモミ合いから上放れの形となって急伸している。上値を試す展開を期待したい。

■クラウド型倉庫・店舗在庫管理システム

 物流・在庫にフォーカスしたクラウドサービスを展開し、主にEC通販を行っているメーカー・流通業や3PL企業向けに、クラウドWMS(倉庫在庫管理システム)のロジザードZERO、クラウド店舗在庫管理システムのロジザードZERO―STORE、クラウドオムニチャネル支援ツールのロジザードOCEを提供している。売上高は月額利用料(サブスクリプションモデル)のクラウドサービスが7割強を占めている。

 21年6月期末時点のアカウント数は20年6月期末比140増加の1384となった。さらにアカウント数の増加に伴って同社システムを通して出荷される件数も増加基調であり、21年6月期の出火件数は20年6月期比7百万件増加の91百万件となった。

■22年6月期大幅増収増益予想で収益拡大基調

 22年6月期連結業績予想は、売上高が21年6月期比14.8%増の19億34百万円で、営業利益が22.1%増の4億03百万円、経常利益が22.3%増の4億03百万円、親会社株主帰属当期純利益が23.2%増の2億75百万円としている。新規アカウントの積み上げ(導入企業数の増加)でクラウドサービスが伸長し、全体として大幅増収増益予想としている。

 売上高の内訳はクラウドサービスが7.8%増の13億68百万円、開発・導入サービスが61.6%増の4億70百万円、機器販売サービスが24.0%減の95百万円の計画としている。

 ロジザードZEROの受注拡大に向けて積極的な人員採用を継続し、新しい働き方を反映したオフィス環境の整備も推進する。開発・導入サービスは、ロジザードZEROの前身サービスであるロジザードPLUS終了(23年1月予定)に伴う移行対応で大幅増収見込みとしている。また新コンセプトWMSとして、サービスDX化に向けたSaaSモデル「ロジザードNEXT」の開発・基盤づくりに着手する。EC通販市場が拡大基調であり、クラウドサービスの伸長で収益拡大基調だろう。

■株価はモミ合い上放れて急伸

 株価はモミ合いから上放れの形となって急伸している。上値を試す展開を期待したい。10月28日の終値は2419円、時価総額は約79億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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