川崎近海汽船が出直り強める、近海部門の好調継続に期待強く原油相場軟化も好感

■11月9日以来の3000円台復帰

 川崎近海汽船<9179>(東2)は12月2日、6%高の3170円(179円高)まで上げた後も強い相場を続け、後場も3100円(109円高)前後で推移。11月9日以来の3000円台復帰となって出直りを強めている。7月に業績予想の増額修正を発表した際に、内航部門は「燃料油価格の上昇が予想される」ことを要因に「収支は前回発表予想並み」としたが、このところは国際原油市況が軟調でピークアウト感があるとされ、注目が再燃している。

 近海部門は好調で、7月の増額修正では「市況の回復に伴い運賃や貸船料が増加」などとした。市況回復の要因としては、昨年来のコロナ禍で世界的に港湾労働などに影響が出ていること、同社の近海部門の主要な輸送品目である「石炭」「鉱石」「原木・木材製品」「鋼材」などに市況高騰が目立っていること、などが挙げられている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■北海道大樹町で飛行、安全性と着地精度を実証  ホンダ<7267>(東証プライム)の研究開発部門で…
  2. ■自社で自動運転システムを持たない企業にも施工自動化を提供  日立建機<6305>(東証プライム)…
  3. ■年間約36万人が犠牲に、二輪事故対策が急務  豊田合成<7282>(東証プライム)は6月11日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る