巴工業が連日出直る、遠心分離機はワクチン製造工程でも利用され貢献

銘柄フラッシュ

■経済対策では新型コロナ国産ワクチン生産設備を支援

 巴工業<6309>(東1)は12月3日の後場一段と強含み、2356円(64円高)まで上げたあとも堅調で連日、出直りを強めている。遠心分離機の大手で、同社製品がワクチンの製造工程でも利用されていることなどをホームページに挙げており、新型コロナ「オミクロン」の感染拡大が伝えられるにつれ、注目を強める様子がある。

 同社ホームページによると、同社の遠心分離機は、ワクチンの製造工程でも利用されていて、製造工程における分離プロセスの効率化、生産性向上に貢献している。『ASM型超遠心分離機』ASM型は、2万倍の遠心力で微細な粒子や比重差の小さい混合液を効率よく分離する遠心分離機。『ディスク型遠心分離機(分離板型遠心分離機)TCSシリーズ』は、食品・飲料向けサニタリ仕様で、高遠心力・大きな遠心沈降面積により高効率な分離を実現するという。

 政府が11月19日に取りまとめた経済対策では、国産の新型コロナワクチン開発の支援も行い、「国産治療薬等の研究開発・実用化の支援及び国産ワクチンの研究開発体制・生産体制の強化」という項目が盛り込まれた。生産設備をワクチン製造に転用できるメーカーなどに設備投資費用の9割を補助する。こうした支援体制が整えば同社の事業環境にも追い風になってきそうだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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