アイリッジと子会社のQoilは「購入スタンプミニアプリforメーカー」を提供開始

■LINEを通じたOne to Oneマーケティングによるファン育成を実現

 アイリッジ<3917>(東マ)は、同社と連結子会社でマーケティングに関するコミュニケーションデザイン事業を展開するQoilは、1月5日から一般消費財メーカー等に向け、リピート購入促進に効果的なスタンプカード機能をLINE上で展開できる「購入スタンプミニアプリforメーカー」を提供開始すると発表した。

 同サービスは、スタンプカード機能により特典が受けられる仕組みを通じて、メーカー商品の愛用者に商品を購入し続けるメリットを追加提供する。それによりキャンペーンの効果を一過性で終わらせず継続購入を促進するとともに、LINEを通じたOne to Oneマーケティングによるファンの育成(顧客定着化)を実現するものである。

 これまで食品や飲料、日用品などの一般消費財メーカーの売上拡大施策は、特定の時期に集中してテレビCMやキャンペーンを実施するなど、小売の棚を確保するための短期的なアプローチが中心だった。しかしこのアプローチには、キャンペーン終了後には売り上げが落ちてしまうという課題と、商品自体の長期的なファン作りにつながりにくいという大きな課題があった。また、商品貼付のシールなどを集めて応募できるリピート購入キャンペーンは一部で以前から実施されているが、こちらも期間限定であることに加え、応募ユーザーの購買データ等の収集・分析ができないことから、単発の施策で終わってしまうことが課題となっていた。

 「購入スタンプミニアプリforメーカー」は、スタンプカード機能を持つLINEミニアプリを簡単に提供できるサービスである。商品購入時のレシート画像を読み込むだけでLINEミニアプリ上にデジタルスタンプがたまり、リピート購入を促進。実施に際して小売店への協力依頼も必要なく、購入ごとにLINE Pay残高やPayPayボーナスを付与するなどインセンティブ設計も自由に行える。従来のキャンペーン実施期間も含め、定常的にスタンプカードを提供することで、キャンペーンをきっかけに獲得した新規ユーザーをキャンペーン終了後も離反させにくくする効果が期待できる。

 今後同サービスは、アイリッジが小売・流通向けアプリ開発やマーケティング支援で培ってきた「ファンづくり」の知見と技術を、Qoilが多数の支援実績を持つ消費財メーカーの課題解決に活かすとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る