丸紅はスコットランドでの浮体式洋上風力発電事業の開発に関する海域リース権益を落札

 丸紅<8002>(東1)は1月18日、英国スコットランドにおいてスコットランド自治政府機関(政府機関」)が主催する洋上風力発電事業の開発に関する海域リース権益を対象とした入札(ScotWind)に英国大手電力会社SSE plcの再生可能エネルギー子会社であるSSE Renewables Limitedとデンマーク王国の投資会社Copenhagen Infrastructure Partners P/Sとの3社連合で応札し、2022年1月17日に政府機関より落札事業者として選定されたと発表。

 落札したのは、スコットランドの東側に位置する海域にて最大設備容量2600MWの浮体式洋上風力発電事業の開発を行うプロジェクトで、世界で開発される大規模浮体式洋上風力発電事業の初期案件の一つとなる見込み。

 スコットランド自治政府は、2030年までの温室効果ガス排出量の75%削減、および2045年のネットゼロ実現を目標として掲げており、本案件はスコットランド自治政府の掲げる脱炭素化目標の達成に大きく貢献するもの。また、同案件を通じて、スコットランド内にて数十億ポンドの経済効果が見込まれると共に、洋上風力発電事業のサプライチェーンに関わる企業の発展とCOVID-19からのリカバリー支援を目的とした1億ポンドの基金を本コンソーシアムが設立することで、スコットランド経済の更なる発展に寄与する。

 丸紅は、サステナビリティ推進の一環として、世界の気候変動対策への取組みに貢献すべく、2018年9月に石炭火力発電事業と再生可能エネルギー発電事業に関する取組み方針を発表、2021年3月には気候変動長期ビジョンを策定した。丸紅は、日本を含む世界21ヶ国で持分容量約12GWの発電資産を保有・運営しており、浮体式洋上風力発電事業においては、世界に先駆けて福島浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業などの実証研究に参画した。これらの発電事業や実証研究で得られた知見・経験をもとに、スコットランドにおける脱炭素化に貢献すると共に、今後も世界各国での浮体式洋上風力発電事業の拡大を目指していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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