【注目のリリース】サンバイオが日本でも外傷性脳損傷薬の開発に本格着手

株式市場 銘柄

■米国で開発が先行し臨床試験フェーズⅡの準備段階

 再生細胞薬の創薬ベンチャー、サンバイオ<4592>(東マ)は8日、米国子会社が開発中の再生細胞薬「SB623」について、日本での慢性期外傷性脳損傷プログラムの製造販売承認に向けた開発に本格着手すると発表した。

 今回、開発を進めることにした外傷性脳損傷は、交通事故や転倒などで頭に強い衝撃が加わり、脳が傷つくことによっておこる疾患であり、半身麻痺や感覚障害、記憶障害等の症状が起こる。現状では、改善を期待できる期間は損傷後1年程度で、それを超えると有効な治療法が存在しないとされている。

 開発中の「SB623」は、神経機能を再生する作用を持つ治療薬で、体の自然な再生プロセスを促進させ、失われた運動機能、感覚機能及び認知機能の再生を促すことが期待されている。現在、米国では、慢性期脳梗塞プログラムが既に臨床試験フェーズⅡbの開始準備段階にあり、慢性期外傷性脳損傷プログラムも、動物試験を済ませ臨床試験フェーズⅡの開始準備段階にある。

 米国の開発が先行して進むなか、日本では、慢性期外傷性脳損傷プログラムの製造販売承認の実現性について調査を進めてきた。そして、このたび この調査の結果を受け、慢性期外傷性脳損傷プログラムの製造販売承認に向けた開発に本格着手することを決定した。

 株式を2015年4月に上場し、8日の終値は1504円。9日は全体相場の大波乱に押されて朝方に1200円まで下げたが、午後は1370円前後まで回復している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る