三菱重工は防衛省向け潜水艦「たいげい」型1番艦の引渡式を神戸造船所で実施

■現行「そうりゅう」型の後継となる最新鋭の3000トン型潜水艦

 三菱重工業<7011>(東1)は3月9日、防衛省向け潜水艦「たいげい」の引渡式を、同社神戸造船所(神戸市兵庫区)で実施したと発表。同艦は海上自衛隊の現行潜水艦「そうりゅう」型の後継に当たるたいげい型の1番艦で、同造船所で戦後建造された潜水艦としては29隻目となる。

 式典には、中曽根康隆防衛大臣政務官、齋藤聡海上幕僚副長、三島茂徳防衛技監をはじめとする防衛省関係者が多数列席。同社からは阿部直彦常務執行役員防衛・宇宙セグメント長が出席した。

 大きなクジラを意味する「大鯨」が艦名の由来であるたいげい型は、ディーゼル電気推進方式を採用した通常動力型潜水艦で、リチウムイオン蓄電池に蓄えた電力を動力として潜航する。そうりゅう型潜水艦と比べ、さらに探知能力が向上したソーナーや静粛性が向上した船体構造を採用しており、基準排水量は3000トン。また、潜水艦への女性自衛官配置制限の解除を受け、女性用寝室を確保するため居住区内へ仕切りを設置し、シャワー室通路にはカーテンを設けるなど、女性自衛官の勤務に対応しているのも特長。

 全長=84.0m、全幅=9.1m、深さ=10.4m、基準排水量=3000トン、主機関=ディーゼル 電気推進1軸、軸馬力=6000PS、主要兵装=水中発射管、その他=スノーケル、潜水艦ソーナー。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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