【話題株】IIJが全般安に逆行急伸、「ビック光」契機にMVNO相場再燃も

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■大相撲風に言えば「休養十分の態勢」で出直りも早い可能性

インターネットイニシアティブ(IIJ)<3774>(東1)は22日、2490円(75円高)まで上げて7日続伸基調の始まりとなり、約4カ月ぶりの2400円台回復となっている。同社のプロバイダサービスとNTT<9432>(東1)の「フレッツ光」を組み合わせた新たなブロードバンドサービス「ビック光」を、ビックカメラ<3048>(東1)が8月1日から開始する予定。久々にMVNO(仮想移動体通信事業者)相場が再燃する期待が出ている。

「ビック光」は、光回線の使用料をマンションタイプで月額3960円(税抜)とするなど割安に設定し、これに格安スマートフォンを使うのに必要なSIMカード「ビックSIM」をセットで購入すると、契約期間中、光回線の月額料金がさらに毎月600円割引になるという。スマホ端末を用意すれば、家庭のパソコンとスマホが全体として一層格安に利用できるサービスといえる。

IIJの株価は今朝7日続伸基調。一方、ビックカメラは2日続落模様。市場の反応を見るとIIJに対する期待が強く出ている。IIJは、いわゆるMVNO(仮想移動体通信事業者)関連株として日本通信<9424>(東1)などとともに2013年から14年にかけて人気化し、その後は調整相場が続いている状態。大相撲風に言えば「休養十分の態勢」であり、全体市場の物色テーマとしても新鮮味があることは確かだ。前回、物色人気が高まった局面では日本通信に比べて早く動き出し、調整に入るのも早かったため、関連株人気が再燃する場合はIIJが牽引役を務めるとの期待が出ている。

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