【注目銘柄】日本特殊陶業は固体酸化物形燃料電池の材料にGPIF流入期待

 日本特殊陶業<5334>(東証プライム)は、16日に50円高の2418円まで上げて年初来高値を更新し連日買い進まれている。

■連続最高益更新・連続増配を予定

 森村グループ4社(ノリタケカンパニーリミテド<5331>(東証プライム)、TOTO<5332>(東証プライム)、日本碍子<5333>(東証プライム)、日本特殊陶業<5334>(東証プライム))の2022年3月期決算が出揃ったが、中でも日本特殊陶業は、今23年3月期連続最高益更新見通しで、連続増配を予定していることを好感され高値もみ合いを上抜く方向となっている。

 日本特殊陶業の前22年3月期業績は、売上高4917億3300万円(前の期比15.0%増)、営業利益755億1200万円(同59.3%増)、経常利益836億4200万円(同60.8%増)、純利益602億円(同56.9%増)に着地。

 自動車関連事業では、欧州と北米中心に補修用製品の販売が好調。セラミック事業では、自動車関連向け機械工具の出荷が回復基調のほか、半導体製造装置用部品も販売が堅調に推移した。

 今23年3月期業績は、売上高5705億円(前期比16.0%増)、営業利益960億円(同27.1%増)、経常利益978億円(同16.9%増)、純利益701億円(同16.4%増)の連続最高益更新を見込む。配当は、年間配当138円(同26円増)の連続増配を予定している。

■中部経済同友会がカーボンニュートラルの理解促進等に向け活動へ

 また、同社会長の尾堂真一氏が筆頭代表幹事を務める、中部経済同友会が4月20日に「第67回定時総会」を開催。令和4年度の活動方針を明らかにしたことが注目だ。カーボンニュートラルの理解促進およびアプローチ・方向性の検討、DXを手段とした新たな価値創造の促進、経営面におけるD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の目的理解と実践にむけて講演会・交流会・提言・国内外視察などの活動を展開していくという。

■業務・産業用のSOFCセルスタックの量産開始

 同社の新規事業において、独自の機能性セラミックスの材料技術とプロセス技術を活かし、高効率でクリーンな発電システムとして期待される固体酸化物形燃料電池(SOFC)の開発を推し進めていることが、市場の関心を集めると思われる。

 具体的には、森村グループ4社による合弁会社「森村SОFCテクノロジー株式会社」において、業務・産業用のSOFCセルスタックの量産を開始し、業務用にて市場に参入。現在、システムメーカーと協力して、販売拡大に向けた活動を行っており、将来的に業績に貢献する見通しだ。

■ESG投資の世界指数「ETSE Blossom Japan Selector Relative Index」の構成銘柄

 同社は、4月8日にESG投資の世界指数「ETSE Blossom Japan Selector Relative Index」の構成銘柄に選定されたと発表済み。本インデックスは、世界最大の公的年金の管理・運用組織である年金積立金管理運用独立法人(GPIF)がESG指数として採用されており、同社に対する注目度は高まる方向だ。

■割安感に加え、利回り妙味も増す

 株価は、60か月移動平均線を突破し、上昇トレンド入りを鮮明にしている。今期予想PER6倍台と割安感があり、配当利回りはまだ5.8%と利回り妙味も増す。GPIFの流入期待から押し目買い妙味が膨らみそうだ。(信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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