科研製薬は爪白癬治療剤「クレナフィン」の欧州展開など好感され出直り強める

■海外では米国、カナダ、韓国、台湾、香港・マカオで発売中

 科研製薬<4521>(東証プライム)は5月30日の後場、3650円(70円高)で始まり、前引けにかけての高値3660円(80円高)に続いて出直りを強める相場となっている。午前11時、「爪白癬治療剤『クレナフィン』の欧州における販売承認申請の提出について」を発表し、海外での拡大に期待が再燃する形になった。

 発表来よると、「クレナフィン」は、科研製薬が創製した新規トリアゾール系化合物で、爪の構成成分であるケラチンとの親和性が低いことから爪の透過性に優れ、爪の中や爪床(爪の下の皮膚)に浸透することにより爪白癬に優れた臨床効果を発揮する。日本国内では、初の外用の爪白癬治療剤として、科研製薬が2014年9月より販売している。また、海外では、米国、カナダ、韓国、台湾、香港・マカオで、それぞれの導出先企業が「Jublia」の商品名で販売している。

 一方、欧州では、欧州における独占的な開発及び販売の権利について、2021年7月、Almirall S.A.(スペイン・バルセロナ市、アルミラル社)に供与する契約を結んでおり、アルミラル社がドイツ連邦医薬品医療機器庁、およびイタリア医薬品庁に販売承認申請を行った。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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