第一三共が年初来の高値に迫る、乳がん新薬の第3相臨床試験に関する開示など好感

■営業利益は前期14.5%増加し今期は43.8%増を見込む

 第一三共<4568>(東証プライム)は6月6日、再び出直り、7%高の3444.0円(244円高)まで上げた後も3400円台で推移し、5月末につけた年初来の高値3516.0円に迫る相場になっている。同日午前、乳がん患者を対象としたトラスツズマブ デルクステカンの第3相臨床試験における有効性と安全性に関する最新データについて、現在開催中の米国臨床腫瘍学会(ASCO 2022)で発表したとのプレスリリースを開示し、買い材料視されている。6日は大手医薬品株が全般的に高い中で、第一三共については業績が拡大傾向のためニュース発表に反応しやすいとの見方がある。

 2022年3月期の連結営業利益は前期比14.5%増の730.25億円だった。今期・23年3月期の予想は43.8%増の1050億円とした。工場の環境対策費用を予定していないため増益幅が広がる見込みだが、主力製品のエンハーツ、リクシアナ、タリージェなどの拡大により売上収益を10.1%増と予想する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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