【株式市場】日経平均は178円高となり6月10日以来の2万7000円台を回復、TOPIXも1900ptを回復

◆日経平均は2万7049円47銭(178円20銭高)、TOPIXは1907.38ポイント(19.96ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場増勢となり12億5685万株

 6月28日(火)後場の東京株式市場は、6月期末・中間配当の権利付最終日とあって、6月中間配の出るビール3銘柄が猛暑関連買いを交えて一段ジリ高となり、東京電力HD<9501>(東証プライム)は電力不足・原発再稼働期待などから一段高。中古エアコン活況などでトレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)も一段ジリ高。クミアイ化学<4996>(東証プライム)は除草剤の需要拡大とする証券会社の投資判断などで一段ジリ高。日経平均は小高くなり9円高で始まった後ジリ高基調を続け、14時半過ぎからは前場の高値を上回り、大引けは4日続伸となり6月10日以来の2万7000円台を回復した。

 後場は、ブイキューブ<3681>(東証プライム)が一段高となり「第1回eスポーツビジネスEXPO」(6月29日から7月1日)に出展するとされeスポーツ事業への進出に注目増幅。KLab<3656>(東証プライム)は6月中間期の業績が意外と良好なのではといった見方で一段と上げ後場寄り後から再三ストップ高。コーアツ工業<1743>(東証スタンダード)は株式分割などが好感され、免疫生物研究所<4570>(東証グロース)はシスメックスとの提携など好感され、ともに朝から大引けまで気配値のままストップ高で推移。

 28日は2銘柄が新規上場となり、ヌーラボ<5033>(東証グロース)は取引開始から8分を過ぎた午前9時8分に955円(公開価格は1000円)で初値をつけ、その後1043円まで上げたが、後場はダレ模様になり大引けは810円となった。M&A総合研究所<9552>(東証グロース)は前場、買い気配のまま初値がつかず、後場12時52分に2510円(公開価格1330円の89%高)で初値がつき、2746円まで上げて大引けは2292円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は後場増勢となり12億5685万株(前引けは5億8363万株)、売買代金は2兆8093億円(同1兆3539億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は1498(前引けは1011)銘柄、値下がり銘柄数は292(同723)銘柄。

 また、東証33業種別指数は32業種(前引けは23業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉱業、不動産、石油石炭、電力ガス、保険、輸送用機器、水産農林、卸売り、医薬品、機械、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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