カシオ計算機が急伸、「ウクライナ、戦争終結に向け中国と直接協議模索」などに注目し期待する様子が

カシオ計算機 6952

■第1四半期はロシア・ウクライナ情勢、半導体不足や物流費高で減益

 カシオ計算機<6952>(東証プライム)は8月4日、飛び出すように大きく出直り、一時10%高に迫る1431円(127円高)まで上げたあとも1400円前後で売買活況となっている。1400円台は、取引時間中としては今年4月6日以来。3日15時に発表した第1四半期連結決算(2022年4~6月)は原材料・物流費高騰やロシア・ウクライナ情勢などにより営業利益16.9%減などとなったが、株式市場関係者の中には、「ゼレンスキー氏、戦争終結に向け中国主席と『直接』協議模索=香港紙」(ロイターニュース8月4日8:55)との報道などを手掛かりに注目し直す様子がある。

 第1四半期の連結決算は前年同期比で売上高が3.2%増加した一方、営業利益は16.9%減、四半期純利益は2.0%減となった。通期予想は変更なし。ただ、部分的には好調で、時計事業がフランス、スペインなどで好調を続け、欧州地域は1Q前年比+9%。ASEANは専売店強化などによりシンガポール/インドネシア好調とした。中国市場はゼロコロナ政策継続による主要都市のロックダウンが本格的な解消に向かえば回復が強まると期待されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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