ジェイエスエスは23年3月期1Q大幅増益で収益回復基調

(決算速報)
 ジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)は8月10日の取引時間終了後に23年3月期第1四半期業績(非連結)を発表した。コロナ禍の影響が和らいで大幅増益だった。通期も大幅増収増益予想としている。収益回復基調だろう。なお株主優待制度について、株主への公平な利益還元の観点から22年3月末対象をもって廃止することを決定した。株価は小動きだが徐々に下値を切り上げている。収益回復基調を評価して出直りを期待したい。

■23年3月期1Q大幅増益、通期大幅増益予想据え置き、収益回復基調

 23年3月期第1四半期業績(非連結)は売上高が前年同期比6.3%増の19億21百万円、営業利益が30.9%増の75百万円、経常利益が32.2%増の74百万円、四半期純利益が45百万円の黒字(前年同期は6百万円の赤字)だった。

 コロナ禍の影響が継続したが、前年同期との比較では影響がやや和らいで増収、大幅増益だった。なお全事業所合計の第1四半期末会員数は前年同期比0.6%減の9万305人となった。

 通期業績(非連結)予想は据え置いて売上高が22年3月期比10.9%増の83億73百万円、営業利益が21.0%増の3億50百万円、経常利益が21.6%増の3億46百万円、当期純利益が2.5倍の2億80百万円としている。配当予想は22年3月期比1円増配の12円(第2四半期末6円、期末6円)としている。

 事業所展開は既存施設の新築移転を含めて年間2店舗程度の開設を想定している。成人集客については、水中ウォーキングプログラムの深化、水中バイクプログラムの直営営業所への展開、水中バイク以外のプール対応型マシンの製品化などを推進し、大人への訴求力強化を図るとしている。収益回復基調だろう。

■株価は下値切り上げ

 株価は小動きだが徐々に下値を切り上げている。目先的には株主優待制度廃止を嫌気する可能性もあるが下値限定的だろう。収益回復基調を評価して出直りを期待したい。8月10日の終値は437円、今期予想PER(会社予想のEPS72円45銭で算出)は約6倍、今期予想配当利回り(会社予想の12円で算出)は約2.7%、前期実績PBR(前期実績のBPS636円29銭で算出)は約0.7倍、そして時価総額は約18億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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