【銘柄紹介】日本瓦斯は東京オリンピック聖火用ガス供給の実績、足元業績絶好調で上場来高値

銘柄紹介

日本瓦斯<8174>(東1・売買単位100株)は、1955年の設立で還暦にあたる。1956年には住宅公団と提携、団地供給を手掛け、東京オリンピック聖火用ガスを供給した実績を持つ。

現在、家庭用・業務用・工業用・農業用・自動車用の『LPガス事業』と、千葉県・埼玉県・茨城県・神奈川県で供給する『都市ガス事業』を2大柱に「簡易ガス事業」、「高圧ガス事業」、「電力事業」、「生活関連事業」を展開している。

年商約1250億円、従業員数約1500名、発行済株式数約4800万株の中型銘柄。株価は14年春に長期のモミ合いを上放れて上昇相場入りしている。

2015年3月期に営業利益は100億円大台に乗せ100億1500万円となり3年前との比較では33.3%の成長。前期の営業利益率は7.96%(3年前は6.80%)、ROEは13%台、1株利益148.3円、配当は年26円(3年前は年13円)としている。

2016年3月期は売上5.4%減の1190億円だが、営業利益は原料安で9.8%増の110億円、1株利益178.5円、配当は年26円の見通し。

このほど発表した今期・第1四半期の営業利益が前年同期比65.0%増の35億6100万円と好調で、第2四半期予想の30億円を上回っている。このため、今期通期の利益上振れは濃厚といえる。

30日の株価は35円高の4380円と3営業日続伸、3日間合計で約310円上昇、上場来高値を更新し業績好調を評価する展開となっている。

PERは24倍台とマーケット平均を上回るが、「電力の自由化」まで1年、「都市ガスの自由化」まで2年を切った状況で今後、同社のガスと電気を一体とした展開が予想されることから成長が期待されPERは割高ではないだろう。上げ足に弾みがついていることから4500円台は早そうだ。

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