【注目銘柄】グッドスピードは3期ぶり復配の権利取りで割安修正の値幅効果に期待

 グッドスピード<7676>(東証グロース)は、今2022年9月期の配当を年間10円と2019年3月期以来、3期ぶりに復配することを予定しており、期末が接近しちるだけに下値での配当権利取りも一考余地がある。今2022年9月期の純利益が、連続の過去最高と予想され、グロース市場の低PERランキングにランクインしていることも、値幅効果期待を強めそうだ。

■自動車小売販売台数が続伸し中古車買取店、バイク販売店も上乗せ

 同社の配当は、新規株式公開(IPO)時の2019年9月期に年間10円として実施されたが、その後、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による業績動向や財務基盤の安定化などを総合的に勘案して2020年9月期、2021年9月期と無配を継続してきた。この間、内部留保を充実し経営基盤の安定化を図り、足元の業績が計画通りに進捗し、当面の運転資金の確保にもメドがついたことから今2022年9月期に年間10円として3期ぶりの復配を予定している。

 復配のベースとなる今2022年9月期業績は、売り上げ600億円(前期比34.0%増)、営業利益10億円(同64.4%増)、経常利益7億7000万円(同72.8%増)、純利益4億6000万円(同20.5%増)と見込み、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。復配とともに発表した今期第3四半期(2021年10月~2022年6月期、3Q)業績は、前年同期比24.6%増収、68.6%営業増益、93.6%経常増益、4.1%純益減益で着地した。自動車販売事業で小売販売台数が1万835台(同17.2%増)と続伸し、中古車買取店やバイク販売店も順調に推移し、売り上げが372億7800万円(同24.6%増)となったことが寄与した。なお純利益は、前年同期に2輪車販売会社をM&Aしたことに伴い計上した特別利益1億1100万円が一巡して小幅減益となった。

■GC示現で低PERを修正し分割権利落ち後の高値にチャレンジ

 株価は、半導体不足や新型コロナウイルス感染症によるサプライチェーン問題で自動車生産の減産が続くなかたびたび中古車関連株人気を高め、昨年7月には実質で最高値の株式分割権利落ち後高値2655円をつけ、今年1月も年初来高値2171円と買われ、その後は下値を探る動きが続き年初来安値1370円まで調整した。同安値からは、今期3Qの好業績や復配を手掛かりに下げ過ぎ修正が続き2050円までリバウンドし、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆した。足元では、利益確定売りに押されて1900円台を固めているが、PERは13.99倍と東証グロース市場の低PERランキングの第65位にランクインするなど割安である。直近高値2050円を通過点に年初来高値抜けで弾みをつけ分割権利落ち後高値2655円へチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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