【銘柄紹介】東洋インキSCホールディングスは利回り3%、7日発表の決算に注目

銘柄紹介

東洋インキSCホールディングス<4634>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。今期営業最高益更新見通しで見直し余地があり、注目したい。

同社の事業活動は、「色材・機能材関連事業」「ポリマー・塗加工関連事業」「印刷・情報関連事業」「パッケージ関連事業」の4つのセグメントで構成されている。色材・機能材関連事業は、中核事業会社であるトーヨーカラー株式会社を中心に、グループ各社で取り組んでいる。また、ポリマー・塗加工関連事業は、同じく中核事業会社であるトーヨーケム株式会社が、印刷・情報およびパッケージ関連事業は、東洋インキ株式会社が中心となって、グループ各社で展開している。

中期経営計画「SCC-Ⅲ」の2年目にあたる今期は、その達成に向けたステップアップの年として、「イノベーションの連続的打ち出しとマーケティング力の向上」「グローバルネットワークを攻めと守りの両面から強化」「6つの資源(ヒト、モノ、カネ、情報、技術、風土)の価値向上、グループ各社の価値増大」を課題として取り組み、各事業を推進している。

今2016年3月期・第2四半期業績予想は、売上高1450億(前年同期比3.9%増)、営業利益90億円(同0.1%減)、経常利益93億円(同1.8%減)、純利益56億円(同43.0%減)を見込んでいる。第2四半期末配当予想は7.5円(同0.5円増)を予定している。

通期業績予想は、売上高3000億円(前期比4.6%増)、営業利益200億円(同9.8%増)、経常利益205億円(同5.6%増)、純利益120億円(同9.8%減)を見込んでいる。期末配当予想は7.5円継続を予定している。

株価は、3月17日につけた年初来の高値613円から7月9日に年初来の安値467円と調整。7月28日に再度、安値474円と売り直されて下値を確認した感はある。

将来の市場拡大が見込まれるインドやブラジルなどで、生産能力の拡充を図っているほか、新たに進出したトルコを中心に中東・アフリカへの展開も進めていることが注目される。営業利益は2期ぶりに最高益を更新する見通しで、今期予想PER12倍台、PBR0.71倍と割安感があるほか、配当利回り3.0%利回り妙味も増す。7日に予定される第1四半期決算の発表を機に水準訂正も期待されることから、注目したい。

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