【株式市場】日経平均は257円高、5日ぶりに反発、後場は小動きのなか個別物色が活発

◆日経平均は2万8226円08銭(257円09銭高)、TOPIXは1986.46ポイント(0.89ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は12億4498万株

 12月1日(木)後場の東京株式市場は、個別物色の色彩が強まり、日立<6501>(東証プライム)が取引開始から急に値を戻して堅調転換し、投資運用会社KKRによる日立物流<9086>(東証プライム)へのTOB(公開買付)完了など材料視され、資生堂<4911>(東証プライム)は中国のゼロコロナ政策緩和期待などで中盤にかけて一段ジリ高。味の素<2802>(東証プライム)は再値上げへの期待やアミノ酸技術を応用した半導体材料などが言われて一段ジリ高となった。日経平均は306円高で始まり、米国の利上げペース鈍化などを受けた急伸相場が朝方を高値に伸びきれなかったため一進一退となり、大引けの上げ幅は200円台にとどまったが5日ぶりに反発した。

 後場は、日本電波工業<6779>(東証プライム)が一段高となって続伸幅を広げ目標株価の引き上げなど好感。シキボウ<3109>(東証プライム)も一段ジリ高となり業績予想の増額修正など好感。エスケー化研<4628>(東証スタンダード)は魚席上振れ期待や増配期待など言われて一段高。エヌ・ピー・シー<6255>(東証グロース)は主要顧客ファーストソーラーの米国新工場への装置納入や人工農場向け拡大の期待などで一段高。JTOWER<4485>(東証グロース)は三菱UFJ銀行との提携や通信塔取得のための資金調達など好感され一段高。

 1日新規上場となったサイフューズ<4892>(東証グロース)は午前9時9分に1720円(公開価格1620円の6.2%高)で初値をつけ、後場2038円まで上げる場面を見せ、大引けは1814円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は12億4498万株(前引けは6億7014万株)、売買代金は3兆1405億円(同1兆7260億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は620(前引けは691)銘柄、値下がり銘柄数は1150(同1071)銘柄。

 また、東証33業種別指数は14業種(前引けは18業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電気機器、化学、精密機器、医薬品、金属製品、海運、機械、ガラス土石、小売り、鉄鋼、非鉄金属、パルプ紙、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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