パナソニックホールディングスは日本初となる公道でのロボット単独による販売実証実験を実施

■特定自動配送実証実験に係る道路使用許可基準に基づく初の地域展開

 パナソニック ホールディングス(PHD)<6752>(東証プライム)は、丸の内仲通りや行幸通り等(東京都千代田区)において日本初の公道でのロボット※1単独による販売実証実験を実施する。同実証は、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会を構成員とする大手町・丸の内・有楽町地区スマートシティ推進コンソーシアムが採択を受けた2022年度「国土交通省(都市局)/スマートシティモデルプロジェクト(継続採択/4年目)」の一環として実施され、PHDはロボットソリューションを提供している。

 PHDは、これまでFujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)における店舗から住宅への配送サービス実証、つくば市での楽天グループ、西友との実店舗からの日用品の配送サービス実証など、ロボット配送の様々な実証実験を実施している。今回の丸の内仲通り等では、自動走行する搬送ロボット(ハコボ)が指定ルートを巡回しながら、特定地点において無人でのカプセルトイや飲料などの販売を行う。ハコボは、機能安全に関する国際規格に適合した安全性を有するとともに、用途に応じて荷台を入替できることにより、安全性と柔軟性を両立する。

 これまでに、2022年4月には、Fujisawa SSTにおいて「日本初 完全遠隔監視・操作型 自動配送ロボットの道路使用許可を取得」※2するなど、小型低速ロボットの自動走行能力の向上、ならびにAI技術を活用した遠隔監視・操作システム(X-Area Remote)により、ロボット近傍の保安要員なしでの複数台同時運用に取り組んできた。その後、Fujisawa SSTでの240時間走行を完了し、「特定自動配送実証実験に係る道路使用許可基準」に基づき同地域での道路使用許可を取得※3した。これにより、公道審査を伴わない簡素な手続きで類似環境での他拠点展開が可能になった。今回は、本制度に則った他拠点展開の第1号事例になる。

 PHDでは、搬送を始め多様な用途にロボットや遠隔サービスを活用し、地域の人々や企業など様々なコミュニティに寄り添い、エリアにあった最適なサービスを実現するプラットフォーム「X-Area」の提供を目指している。今後、地域、自治体、企業の皆様との共創により、配送に限らず多様なサービスを実現することで、新たな価値を創出していくとしている。

【実証期間・場所】

・実証期間:2022年12月1日~2023年2月4日(予定)
・実証場所:
(1)丸の内仲通り(丸ビル~三菱ビル)、大名小路、行幸通り
(2)丸の内仲通り(丸ビル~丸の内パークビル)、大名小路、行幸通り

※1=完全遠隔監視・操作型自動搬送ロボット
※2=パナソニック ホールディングス株式会社 ニュースリリース
くらしに溶け込むロボット配送サービス実現へ 日本初 完全遠隔監視・操作型 自動配送ロボットの道路使用許可を取得
※3=Fujisawa SST 2022年9月29日、丸の内(今回の実証エリア) 2022年11月11日に取得
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る