西松建設は熊本県小国町で地熱発電事業の取り組みを開始

■熊本県阿蘇郡小国町で温泉バイナリー発電所の運営を開始

 西松建設<1820>(東証プライム)は1月17日、熊本県小国町で地熱発電事業の取り組みを開始したと発表。

 同事業は、同社が有限会社石松農園(本社:熊本県阿蘇郡小国町、社長:石松裕治)が所有していた温泉バイナリー発電所の事業を譲り受けて運営を開始する。この温泉バイナリー発電所は、温泉井戸の余剰蒸気を有効活用する発電所であり、同社の地熱発電事業の第一号案件として、地域と共存する地熱発電所の開発・運営のノウハウを取得するとともに、更なる地熱開発事業の推進を図るためのパイロット事業的な施設と位置付けている。

 同社は、脱炭素で持続可能な社会の実現への取り組みを本格化させることを「中期経営計画2023」に掲げ、再生可能エネルギー事業に取り組んできた。地下の地熱エネルギーを使う地熱発電は、再生可能エネルギーの中でも天候に左右されず安定的にエネルギーを供給できるベースロード電源であり、長期間にわたる供給が期待される。

 また、同社は、エコ・ファースト企業として約束した「2030年度のCO2排出量ネットゼロ」の達成を掲げている。今後も、脱炭素社会の実現に向けて、地域社会を構築するさまざまなステークホルダーの皆様に寄り添いながら、地域の課題解決に取り組んでいくとしている。

【発電所の概要】

●名称:わいたグリーンエナジー地熱発電所
●所在地:熊本県阿蘇郡小国町西里2831-1
●発電方式:温泉バイナリー発電
●定格出力:49kw/h
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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