楽天グループ、楽天トラベルは2022年の年間人気温泉地ランキングを発表

■栃木県「那須温泉」が4年ぶりにトップ3にランクイン

 楽天グループ<4755>(東証プライム)の旅行予約サービス「楽天トラベル」は1月17日、「2022年 年間人気温泉地ランキング」を発表した。1年間の宿泊人泊数(=宿泊人数×泊数)を温泉地ごとにランキングした結果、静岡県「熱海温泉」と大分県「別府温泉」が9年連続で1位、2位を獲得した。3位は栃木県「那須温泉」となり、2018年以来4年ぶりにトップ3にランクインした。人気温泉地ランキングは2014年から毎年開催しており、今年で9回目となる。

【2022年 年間人気温泉地ランキング】
 1位 静岡県 熱海温泉
 2位 大分県 別府温泉
 3位 栃木県 那須温泉
 4位 群馬県 草津温泉
 5位 和歌山県 白浜温泉

・集計日:2023年1月5日(木)
・集計方法:楽天トラベルに登録している全国の温泉地を対象に、以下の宿泊期間における宿泊者の人泊数(=宿泊人数×泊数)を温泉地ごとに集計。

■静岡県「熱海温泉」は9年連続1位

 静岡県「熱海温泉」は、9年連続1位を獲得した。熱海市観光協会は、毎年夏に主催する「熱海海上花火大会」を3年ぶりに通常通りの規模で行い、熱海サンビーチの海上には2年ぶりに、約30種類のエア遊具が楽しめるビーチアスレチックを開設した。また、富士山や駿河湾を一望できる観光名所「十石峠」には、より解放感のある眺望を楽しめる展望テラスがオープンした。2022年秋には、熱海市内で3~7人乗りで楽しめる小型の3輪自動車トゥクトゥクや8人乗り自転車のレンタルも開業するなど、観光の交通手段も多様化している。豊富な話題性を背景に、「楽天トラベル」では夏の宿泊人泊数が前年比で約1.9倍となり、特に好調に伸びている。

■大分県「別府温泉」も9年連続で2位

 大分県「別府温泉」も9年連続で2位にランクインした。宿泊構成別ではグループやファミリー利用、年代別では30代以下の比較的若年層の伸びが好調である。2022年3月に別府市内の遊園地が大規模リニューアルを行い、SNSでもファミリーやグループ利用のユーザーを中心に話題となった。九州内からの旅行者も増加していることから、「楽天トラベル」では、九州発着の高速バスを対象にしたクーポンの配布や宿泊施設の紹介も特設ページ( https://travel.rakuten.co.jp/bus/special/access/beppu/ )で積極的に行っている。2022年12月には、別府市から温泉入浴の健康効果に関する実証実験の結果が発表され、温泉入浴により疾病リスクが改善するなどの効果が期待できることがわかった。

■3位の栃木県「那須温泉」は4年ぶりにTOP3へ返り咲き

 3位の栃木県「那須温泉」は、2018年の3位獲得以来、4年ぶりにTOP3へ返り咲きた。宿泊構成では、ファミリー利用が前年比で約1.4倍に伸長し、実績に貢献している。2022年3月に九尾の狐伝説で知られる栃木県那須町の「殺生石」が割れたニュースが話題を呼んでいる。SNSでは「#殺生石」のハッシュタグがついたツイートが1万件以上投稿され、関連グッズも販売されるなど注目が集まった。また、2022年夏には、人気のお菓子を製造する地元のスタートアップ企業が、環境に配慮したカフェやレストラン、食品製造工場やチーズ工房など、様々な食を楽しむことができるスポットを開業した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
  2. ■学生発案の“牛乳をかける新食感”、とんがりコーンに朝食需要を開拓  ハウス食品グループ本社<28…
  3. ■6成分で多様な脱毛にアプローチ、簡単マッサージで日常ケアを支援  日本調剤<3341>(東証プラ…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る