住友金属鉱山が戻り高値に進む、「菱刈金山」の鉱石積み込み・運搬を自動化、「金」の採掘コスト低下などに期待広がる

■鉱石1トンに「金」20グラム、世界の平均品位は3~5グラム

 住友金属鉱山<5713>(東証プライム)は1月24日、再び出直りを強め、午前9時台に5365円(141円高)まで上げた後も5300円台で推移し、2022年7月を下値とする今回の出直り相場で高値に進んでいる。1月23日付で、菱刈(ひしかり)鉱山(鹿児島県伊佐市)に自動走行重機を導入したと発表し、「金」の採掘コスト低下などに期待が広がっている。

 発表によると、菱刈鉱山に、鉱石の積み込み・運搬を行うSandvik(サンドビック)社製の地下ロードホールダンプ(LHD)の自動走行と地上からの遠隔操作システムを導入した。自動走行のLHDは、海外の坑内掘(地下にトンネルを掘って鉱石を採掘する)鉱山で既に活用事例はあるが、菱刈鉱山のような小断面坑道の鉱山現場への導入はアジア初になるという。

 菱刈鉱山は、同社ホームページによると、鉱石1トン中に含まれる平均金量が約20グラムという高品位(世界の主要金鉱山の平均品位は3~5グラム)を誇っており、1985年の出鉱開始以来、安定して金を産出している。過去には日本国内にも多数の金属鉱山が存在していたが、今日では菱刈鉱山が商業規模で操業を継続している国内最大の金鉱山となっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る