【株式市場】日経平均は50円高、後場は個別物色だが2日続伸、TOPIXは小安い

株式市場 証券取引所

◆日経平均は2万7433円40銭(50円84銭高)、TOPIXは1982.40ポイント(0.26ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は11億3070万株

 1月30日(月)後場の東京株式市場は、鉄鋼株や大手商社株などが一段軟調に始まり、自動車株は上げ幅を縮小し、四半期決算の発表が本価格化する中で個別物色の色彩が強まった。正午に自社株買いと四半期決算を発表した日本取引所グループ<8697>(東証プライム)が動意を強めて出直り傾向となり、13時に株主還元策の変更・増配を発表したサンワテクノス<8137>(東証プライム)は急伸。14時に通期利益予想の下方修正を発表したキーコーヒー<2594>(東証プライム)は売上高が好調とされ一段強含んだ。日経平均は44円高で始まり、13時15分頃に45円31銭安2万7337円25銭)まで軟化したが、14時半頃からは堅調に転じて大引けもしっかり。前週末比で2日続伸となった。一方、TOPIXは戻しきれず小反落。

 後場は、イントラスト<7191>(東証プライム)が四半期決算への評価などで前場急伸したまま値を保ち、デサント<8114>(東証プライム)は21年3月期を底にした業績回復を強めるとの見方で一段高。兼松エレクトロニクス<8096>(東証プライム)は親会社によるTOB(公開買付)で急伸。兼松サステック<7961>(東証スタンダード)は思惑波及とされストップ高。カイオム・バイオサイエンス<4583>(東証グロース)はがん治療用抗体LIV-2008およびLIV-2008bの新たな導出先探しへの期待などで連日上値追い。

 東証プライム市場の出来高概算は11億3070万株(前引けは5億483万株)、売買代金は2兆7730億円(同1兆2734億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は960(前引けは1180)銘柄、値下がり銘柄数は794(同556)銘柄。

 東証33業種別指数は15業種(前引けは19業種)が値上がりし、値上がり率上位は、化学、繊維製品、精密機器、空運、陸運、水産農林、機械、金属製品、その他金融、倉庫運輸、小売り、電気機器、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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