足型分析テクニック(足型分析講座)
足型と言うものは、翌日すぐにシグナル通りの足型が出るのではなく、翌日以降シグナルのような傾向の相場になると言うことを知っておくと非常に有用です。過去の足型抽出結果を調査したところ、翌日すぐにシグナル通りの動きをした銘柄よりも、翌日以降の数日間でシグナル通りの動きをしていった銘柄の方が多かったというのが結果です。と言うことは買いシグナルは「相場は上昇へ」、売りシグナルは「相場は下降へ」と考えておくと、足型を利用した相場の動きの精度が上がるということになります。
また、株価はニュースに影響を受けるため、市場全体をを巻き込むようなニュースには注意が必要です。逆にニュース後は内容によって出来高が上がることがある為、足型が形成されやすいとも言えるでしょう。
ここでは足型分析を他のデータとかけ合わせるとどれだけ効果的なのかを検証します。
上のチャートは、当サイト内の足型検索において[2006-12-28]日の足型判断で「三川明けの明星 (買いシグナル)」が出たものです。
●「出来高と足型」
まず見て頂きたいのは12/27と12/28の急増している出来高。急増に伴って株価も上昇しています。明けの明星は窓を開けて一段下がった後に、また窓を開けて今度は上がった時、相場は上昇傾向であるというもの。上昇相場が強くなったままの流れを保ち、12/29まで上昇し、その後は出来高の減少と共に株価も下降しています。
このことから、足型が現れた場合、出来高にもヒントが隠されてると言えます。
●「移動平均乖離率と足型」
これは、12/27に「-15%」 に達していますが、反発した事を確認できた場所で、足型が形成されたもの。乖離率が大きくなりすぎていると言うのは市場で正しい株価評価がされていないと言う証拠で、これも「買い」の条件が重なっていると言えます。
これらの事から、足型で検出された銘柄は、他のテクニカル分析をプラスする事によって、精度をアップする事が出来ます。これには決まった法則、組み合わせがある訳ではないので、自身でも新しい組み合わせや参考データを掛け合わせる事によって、更に勝率を上げる事が出来るかもしれません。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR