☆株ロマン☆ 時々の話題を夫婦の会話でお届けします
ビッグ・スリー問題は織り込んだか
■株の基本の「風化の原則」で材料としての新鮮味は薄れる
ビッグ・スリーの救済は、下院では通ったのに、上院では否決でしたね。日本では、ガタガタしても、最後は「落しどころ」といって成立するのにアメリカは、日本のように、「なあなあ」が、効かないようですね。
それぞれ、国によって考え方、生き方の違うことを実感するね。われわれ日本の国民にとっても、今度の金融不安では、アメリカの本質を知ることができた。誰でもそうだけど、調子の良い時は、「本音」が見えてこないけど、苦しい時にこそ、真の姿や実力が見えてくるものだね。アメリカは「自由」と「自己責任」を大切にしようとする国だと思う。
仮に、ビッグ・スリーが破綻でもすれば、失業者が増えて大変でしょう。
もちろん、規模の大小による影響度の違いはある。だけど、アメリカでは、大小に関係なく、「自由」のもとでは誰もが「平等」という考えを貫こうととしている。最終的には金融支援の範囲で政府が手を差しのべるだろうと思われる。
金曜日のNY株式マーケットは、朝方は安かったけど、急速に戻して、結局、高くなっていました。マーケットって、冷たいものね。
ある意味、当然なんだよ。社会では、大小に関係なく、すべてに、「その世界にはその世界」がある。「マーケットには、マーケットの世界」がある。もちろん、法とルールの下においてだけど。台所という空間も、主婦には立派な世界。株の世界、は野球の世界に大変よく似ていると思う。グランドでの戦いでは、お互いが、「勝ち負け」を納得した上でのもの。感情とか、優しさとかは関係ない。もちろん、政治がどう動いていようと、どこかで戦争が起きていようと、グランドに出れば、勝ち負けの戦いに集中する。株もまったく同じ。インサイダーといった違反さえなければ、売りから入ろうが、買いから入ろうが自由。
だけど、あなたが、よく言ってますが、株だけが社会で存在しているわけではないって。
■もはやビッグ・スリー問題は勝負の世界離れ政治の世界へ
もちろんそうだよ。野球だろうと、株だろうと、個人ひとりひとりだって、社会の体制やルールが変われば影響を受ける。たとえば、極端な話、この国で野球は禁止と国家の方針で決まればできなくなる。戦時中の日本では英語が禁止になった。野球でストライク、ボールとはいえなかった。もしも、日本が社会主義国にでもなって株がダメということになれば終わりだ。すべてのものは社会の体制ルールにおいて存在する。その意味において、株も社会の中で存在している。逆に、言えば、ルールさえ守っていれば自由ということだ。株は売りか買いか、勝ちか負けかの世界で、基本的には負けたものには同情はしない。弱い、負けると思えばカラ売りを仕掛ける。それが、勝負の世界なんだ。女性の世界とは少し違うと思うよ。だから、女性の投資家には信用取引を勧めないところもある。
そうね、女性とは違いますね。失業すれば家庭もあって生活が大変だろうしと思います。
それは分かるよ。だけど、繰り返しになるけど、そのことと勝負の世界とは、別の世界だよ。政治がなんとかしなくてはいけない世界だとおもう。
■勝負の世界は非情、負けたものには関心を示さなくなる
それで、ビッグスリーの材料で下げなかったのはどうして。
「風化の原則」だと思う。
なんですかそれ。
生物には「酸化の原則」がある。時間が経てば、物は腐って行く。株の材料も時間が経つと新鮮味がなくなる。同じことを何度も聞かされると飽きて来る。「人の噂も75日」と言われるようにね。「材料の風化」が起きるんだ。勝負の株の世界では、ビッグスリーの材料は終わりかけた存在なんだ。仮に、破綻すればしたで次に何が起きてくるか、そちらへ関心が移って行く。冷淡だけど、負けた者をいつまでも相手にしないのが勝負の世界なんだ。今度の金融不安は勝負の世界の厳しさを見せ付けられたとおもう。
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