☆株ロマン☆ 時々の話題を夫婦の会話でお届けします
日米とも金利が下がりました。為替はどうなるのでしょうか
■1ドル・65円説も飛び出す米国経済の実態の悪さ
アメリカの対日軍事支援縮小もあり得る
日米とも「政策金利」というのですか、そろって下げました。アメリカではゼロ金利だそうですね。そこで、わたしが気になるのは為替の行方です。為替相場を決める要因に金利があるのでしょ。
正確には、「金利差」がポイントなんだ。今の話の政策金利で見ても、昨年後半くらいまでは、日米の金利差が、おおよそ5.5%くらい開いていた。もちろん、アメリカが高かった。当然、お金は、金利の高い方に流れる。
今回の金利下げで、アメリカと日本の間には、ほとんど金利差がなくなったわけよね。当然、円高が止まって、ドル高・円安になるのではありませんか。
たしかに、そうなんだ。だけどね、為替はなかなか厄介だ。金利だけで動くといいのだけど、ほかの要因もある。
どんなこと。為替は本当に分かり難くて困るわ。分かるように教えてくださいな。
そうだね、正確な比較ではないけど、株に置き換えてみよう。仮に、「金利」を銘柄の「配当」と考えてみよう。金利がゼロとなることは、株で言えば「無配」になったようなものだと思うよ。
なるほど、少しは、分かるは。無配になれば、株価は下がります。金利がゼロになればその国の通貨も下がります。そういうことでしょ。
■ゼロ金利政策で、為替は金利差要因から「実体」を見極める動き
そうだね。企業が無配にすることは経営という実体が苦しいからだ。国が金利を下げることは景気という実体が悪いからだ。その点は似ている。
企業の場合は、無配にするようなときは倒産の心配もあるのでしょ。
必ずしも、倒産ということではない。資金が外部に流出するのを防ぐために無配にする。その間に業績を立て直す。もちろん、無配になって倒産する場合がないとは言えない。いずれにしても、無配にすることは経営・業績が悪化していることは間違いない。
金利をゼロにすることは、「アメリカ株式会社」の経営・業績が良くない、ということですね。GMなど自動車の経営不安、高い失業率が表面化していますね。しかし、企業は倒産しても、国家は倒産しないのではありませんか。
たしかに、「国敗れて山河あり」と言われるように自然は残る。しかし、対外債務は支払うことができません、というデフォルトはあるんだ。
と言うことは、今のドル安は、アメリカのギブアップまで心配しているということですか。
実はそうなんだ。その心配が完全にナシとは言い切れないんだ。アメリカは多くの戦費を使ってきたから財政の赤字は凄い。それを、これまではドルの大量発行でカバーして来たけど、世界の国がドルに対して拒否の姿勢を見せはじめている。ドル紙幣の印刷でカバーすることは難しくなっている。つまり、経営難の企業に対して、銀行が、お金を貸してくれなくなるのと似ている。
■輸出関連は手が出し難い
なるほどね。じゃあ、金利差が解消されたからといって、ドル安が収まるということではないんですね。
そうなんだ。企業がリストラして収益を回復させるように、国家も、財政を均衡させて、貿易収支を良くして立て直さなくてはいけない。容易なことではない。このため、アメリカは、これまでのように軍事面など、日本の面倒は見れなく心配がされている。仮に、アメリカの景気・経済が、さらに悪くなると、ドルはもっと下がる可能性があり得る。無配となった株価がなかなか下げ止まらないのと似ている。
どのあたりまで、ドル安はあると思いますか。
ある雑誌の編集長氏と会ったら、1ドル=65円もあり得ると言ってた。
とても、輸出関連は買えませんね。
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