☆株ロマン☆ 時々の話題を夫婦の会話でお届けします
株高の効果について
■今度の日経平均の戻りで定額給付金の15倍の効果
7000円を割りかけていた日経平均が、なんと、10日間で1600円も上げて8600円台です。相場の変わり身は、すごいですね。
まったくだ。なんとか、7000円は維持するだろうとは思っていたが、3月10日に場中で7021円まで下げたときは、さすがにダメかと思った。見方が一致するというか、人気が同じになると、相場というものは反対に動くものだ、とつくづく思う。相場格言に、『人も弱気、我も弱気で底が入る』という教え通りだ。
今度の戻りで、どのくらいの効果がありますか。
心理面の効果は非常に大きいと思われる。
だけど、先般の麻生総理の発言では、「株は悪いものということを言う人がいる」、と発言されていました。多くの国民は株高は無関係と思っているのではありませんか。
総理の発言は、ほかのところに言いたいことがあったとしても、ああいう発言はよくないね。わざわざ言うことではない。大相撲関係者が、相撲を否定しているようなものだし、野球だって、野球に携わる人が野球を否定しているようなものだ。
■資本主義で生きる以上、株をもっと味方にしよう
スポーツと政治は違うのではありませんか。
そんなことはない。日本は資本主義の国なんだ。資本主義は「株式」を発行して、資本を調達することで成り立っている。そこを否定しては、資本主義そのものを否定することになってします。麻生さん、あなたは社会主義国のトップですか、と言いたくなる。資本主義の中心政党の自民党に身を置きながら、わざわざ、反対意見を取り出すことはない。この世は、すべての人が、それぞれの社会においてプライドと生きがいを持って生活している。その社会が、本当にだめというなら法律を改正して改めればいい。
あまり興奮しないで、血圧が高いのですから。たしかに、お互いが、自分たちは何で、ご飯を食べているのか、ということは大切ですね。ところで、肝心の株高効果ですけど。
大体、最近10日間で時価総額が30兆円程度増えている。
そんなに。その時価総額には、どのような意味があるの。
時価総額は、東証1部に上場している1706社(3月27日現在)の価値の総額なんだ。上場している1社ごとの株数と、その日の株価の終値を掛け合わせて1社ごとの価値総額を求め、1700社合計したものなんだ。27日の価値総額、つまり時価総額は271兆円となっている。
金額が大き過ぎてピンと来ません。
たとえば、新日本製鉄(5401)は発行株数が約68億700万株で、27日の株価は285円だから新日本製鉄の時価総額は約1兆9400億円ということになる。そのうち、桃子は2万株持っていたんだっけ。
そんなに持ってませんわ。1万株です。もう、上手に聞き出すのだから・・・・。
1万株なら、桃子の新日鉄の価値は285万円。全体の2兆円近い新日鉄の時価総額から見れば小さいけど、こうした投資家ひとりひとりの価値が合わさったものが全体の時価総額につながっている。3月12日には新日鉄の株価は233円で、その時の価値233万円が今は285万円へ50万円増えた。一杯、飲みに行こうか。
行きません。500円に上がってからです。
えーっ、いつのことだか。だけど、株が上がって悪い気分はしないだろう。多くの株を持っている人も、同じように感じているはずだよ。「定額給付金」も悪くないけど、株高の効果はもと大きい。
どのくらい。
今度の日経平均の上昇で、定額給付金の15倍くらいの効果だと思うよ。
どんな、計算をするの。
過去の、日経平均と今、言った東証時価総額の関係を調べると、大体、日経平均が1000円動くと、時価総額は18〜20兆円変動している。今度、日経平均は3月10日の安値から1600円ていど上昇したから約30〜32兆円、時価総額が増えた。定額給付金の総額が2兆円だから15倍の計算。株を持っている人は、低額給付と両方で気分が良くなっている。もらった定額給付金はまず間違いなく消費に回すと思う。
■株をリスクがあるといって悪者扱いにするのは間違い、人間、生まれてきたこと自体がリスクと背中合わせ
なるほどね。株は悪者なんかじゃあ、ないですね。
そうなんだ。もちろん下がる時は嫌な気分だけど、上がったり下がったりするのが株だから、悪者扱いすることはない。
だけど、リスクがありますわ。
その点だけど、なぜ株だけをリスクがあるというんだろうね。人間、生まれて来たこと自体、リスクと背中合わせにあるんだ。いつ事故に遭うか、病気になるか、むしろ生きてること自体がリスキーだ。人はそうしたリスクをから身を守ろうと努力をする。株だって、リスクをだめだといわないで、リスクから身を守るように研究すればよいと思う。
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