☆株ロマン☆ 時々の話題を夫婦の会話でお届けします
アメリカの新大統領決定で相場の動きは
■「We are大統領」への期待は非常に強い
アメリカの大統領がオバマさんに決まりました。事前から高い人気でしたが、結局、人気そのままでしたね。アメリカの国民はオバマさんの「変化」を選んだということでしょうか。
そうだね。世界における今のアメリカの地位低下を考えると、今までの手法を変えなくてはいけない、という思いは国民には強いと思われる。マケインさんには、ごめんなさいだけど、オバマさんと並ぶと、若さという点で差がついてしまう。今は、老練さより、1777年の建国以来のピンチだから昔のアメリカを取り戻すことからも若いオバマさんを選んだと思われる。
オバマさんの良いところは、言葉が「I am」ではなくて、「We are」が中心になっていると思うの。今の世の中、日本でもそうだけど、「私が、私が」が中心になり過ぎています。戦争のない平和な社会だから、各個人が自己の繁栄を求めるのは分かるけど、今度のサブプライム問題のように行過ぎると問題ね。今の日本だって、自分勝手な事件を起こすことが多いわ。自分も大切だけど、社会も大切であることをお互いに見詰め直すところだと思うわ。
アメリカだけでなく世界中が、「個人と国家の関係」を見詰め直すよいチャンスかもしれないね。さらに、進めて、地球における国家と国家のありようが大切になってきたね。化石資源、鉱物資源、食糧資源が乏しくなってるし、環境問題だって放っておくと地球がだめになってしまう。ひとつの国だけが繁栄するばそれで善しということではなくなっている。そういう意味ではオバマさんは時代の要求の中で登場したと言えるだろうね。
とは言っても、「衣食足りて礼節を知る」と言われるように、各国とも経済を立て直すことが大切だと思います。
そうだね。オバマさんの優先順位のトップは経済の立て直しにある。世界で一番豊かだと思われた国が実際はもっとも苦しんでいる。アメリカは自由を旗印とした小さな政府がセールスポイントの国家だけど、今度の問題で自由も行き過ぎると、むしろ高くつくことが分かった。政府があるていど介入することも大切になってくる。これまで日本に対しては「社会主義的な資本主義国家」と言われ、少々、ばかにされてきたけど、かえって日本流が注目されるのではないかと思う。
日本では、青森市がコンパクトシティ構想を打ち出しているけど、同じような考えで、コンパクト国家もいいと思うわ。
ムダを省くことはよいと思うけど、とは言っても、世界を一つにしばるのは難しい。これまでは、アメリカがドルによる世界支配を成し遂げたけど、今後、アメリカが世界でどのようなポジションを取るのかもオバマさんの大切な政策だと思う。仮に、ドル本位制が崩れるなら、経済の枠組みも変わってくる。
■NYダウは景気悪を横目で見ながら新政策を織り込む動きへ
オバマさんに決まった翌日のNYダウは急落しました。どうしてですか。
10月10日の7882ドルから9653ドルまで22%も戻していた。あるていどオバマさんを期待して織り込んでいた。正式に決まったことで一服という感じだと思う。とくに、今度の流れで良いと思われる点は、既に、閣僚の名前が出るなど対応が早い。来年1月に就任したあと、閣僚を決めていたのでは政権が動き出すのは遅くなってしまう。大きい問題を抱えているので切れ目を作らないことはよいと思う。NYダウはこれから現実悪を横目で見ながら、新しい政策に期待する動きになると思う。
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