■4半期毎の売上高、経常利益は順調に伸びる

前期の業績は12日に発表しているように、売上高87億3800万円(09年3月期比8.9%減)、営業利益1億1200万円(同30.5%減)、経常利益1億2400万円(同16.1%増)、純利益9500万円(同38.9%減)と減収減益。しかし、リーマンショックの影響を受ける中で、当初計画を上回る数字を達成し、09年3月期に引き続き黒字化したことで、事業戦略の評価が高まっている。
電通が調査した「2009年日本の広告費」によると、2007年に比べ、新聞29%減、雑誌34%減、フリーペーパー22%減、と全ての媒体が減少している。同社が属するフリーペーパーは22%減であるが、同社は14%減であることから厳しい環境の中で健闘しているといえる。
4半期毎の売上高、経常利益を振り返ると、第1四半期20億9700万円、△9500万円、第2四半期21億6400万円、4200万円、第3四半期21億8500万円、7800万円、第4四半期22億9000万円、9900万円と売上高、経常利益共に順調に伸びていることが分かる。
メディア事業のセグメント別売上高は、広告64億4900万円(同5.3%減)、折込広告11億5200万円(22.9%増)、FC3億9400万円(同21.0%減)、その他5億6700万円(同54.9%減)と全体的に売上が落ちている中、折込広告が大幅増収となっている。
財務内容を見ると1年以内返済予定長期借入金が約1億3000万円増え、長期借入金も1億7600万円増加したことから負債合計は27億8800万円(同18.1%増)となっている。一方、純資産合計は利益剰余金が9500万円増えたことから8億7300万円(同14.7%増)となった。自己資本比率は、0.9ポイント下げて22.9%となっている。
■7月に地域医療機関の情報誌「ご近所ドクターNET」をオープン
前期には、5月に20代をターゲットに「吉祥寺ECCO!!」を3万部発行した。初めて、JRの吉祥寺駅にも置けるなど、好評であった。また、ぱど福岡版を隔週刊から月刊に変更し、「ラーラぱど」を4万部から21万部と部数を増やし、配布エリアも拡大した。更に、横浜埼玉地域の一部では「ぱど」の発行サイクルを週刊から隔週刊化にしている。
7月には、地域医療機関の情報誌「ご近所ドクターBOOK」(年刊誌)と同じコンセプトのNET版「ご近所ドクターNET」をオープンしている。
9月には横浜地域において共通ポイントサービス「ぱどポイントサービス」の試験運用をスタートしている。ICカードや携帯電話を利用したポイントサービスであり、専用カードを持つこと無く、加盟店であればどこでもポイントをためて使うことが可能となっている。全国での展開を見据え、12月にはポイント管理システムの運営を横断的に行う株式会社ぱどポイントを設立。
今年の3月には、「ぱど商売名人プラス」を横浜市全域・埼玉県一部・大阪府泉州地域でスタートした。従来のメール配信・Web掲載サービス「ぱど商売名人」に「ぱどポイント」機能を追加した新サービスとなっている。
■今期は、共通ポイントサービス「ぱどポイントサービス」の全国展開を実施
今11年3月期連結業績予想は、売上高93億円(前期比6.4%増)、営業利益1億6000万円(同42.8%増)、経常利益1億6000万円(同28.2%増)、純利益9000万円(同5.4%減)を見込んでいる。
今期業績を達成するための取組として、Web・モバイルサイトの強化を挙げている。具体的にはサイトの見直しを継続的に行い、ユーザビリティを高め、デザインやコンテンツの改善を行うと共に、掲載情報量を増やし、利用者に有益な一定地域内の圧倒的な情報量を誇るユニークなサイトとして市場競争力を高める方針。
次に、共通ポイントサービス「ぱどポイントサービス」の全国展開を実施するとしている。早期に展開するために、「ぱど商売名人プラス」を全ての既存の紙媒体発行地域で販売を開始する。更に紙媒体の発行に比較して初期投資の負担が小さいところから「ぱど商売名人プラス」を軸に、新たな地域での開拓を進めていく。一方では、利用店のぱどポイントサービスの活用を促進するために、「ぱどポイントサービス」の認知促進を連動させたプロモーションを随時展開し、ポイントの流通を活性化していく。同社では2014年度中に「ぱど商売名人プラス」の利用店2万店、ぱどポイント会員500万人達成することを目標としている。
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